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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則76

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則76

休息を科学的な方法にする

具体的に何をすると休まる?


快眠には"ゆっくり"入浴するのがいい。

そういわれても、
"ゆっくり"というあいまいな時間では、
忙しい生活の中で実行しにくい、
ということもあると思います。

ゆっくり入浴できればよいことは分かっていても、
疲れていてどうしても面倒になってしまう。

スマホやテレビを観ていたら
あっという間に時間が経っていて、
シャワーで済ませて就寝。
すると、翌朝疲れがとれない・・・。

こんなサイクルを変えたいと思ったら、
回復を科学的に考えてみましょう。

試しに、
普段の入浴時間を計ってみてください。
スマホのストップウォッチをオンして入浴し、
お風呂上りに止めてみると、どのくらいの時間になっているでしょうか。

大体"23時には入浴を終えている"というのと、
"15分間入浴している"というのでは、
脳にとっての時間認識が異なります。

脳が予測しやすい基準をつくる


脳は、
先の展開が予想しやすくなると
疲労しにくくなります。

ひとつの作業にどのくらいの時間がかかっているのかが分かれば、
それだけ予測が立ちやすくなり、
企画する行動の精度が高まるため、
予測と実行動とのギャップが少なくなります。

普段の入浴が15分間で、
休息できたと感じた日は30分間だった、
と認識すれば、
入浴時間の基準が分かります。

今日はしっかり休もう、と思ったら、
過去に休まった入浴方法を再現する、という
選択ができます。

vol.76休息を科学的な方法にする
"入浴剤を使って、照明を消し、
アロマキャンドルをともして入浴する。
これが、準備を含めて40分間のゴールドコース"
という具合に、自分なりの
メニューを用意してみましょう。

"5分間コース"は、シャワーだけで済ませられる。
時間はかからないけど回復は少ない。
"40分間コース"は時間があるときに選択できて回復が大きい。

このように
自分の行動のパターンを客観的に把握して、
それをエステのようにメニュー化すれば、
忙しい中でもメニュー(望ましい行動)を選ぶことができます。

入浴やスキンケア、食事など、
日常的なケアが面倒に感じたら、
「脳にとって予測が立ちにくい状況」になっているというサインです。

自分を客観的に見ること(=メタ認知)で
第三者目線で楽しく行動を選択できるメニューをつくってみましょう。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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