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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則77

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則77

「手」でパートナーの寝付きをよくする方法


パートナーやお子さんの寝付きが悪いとき、
すっと寝付かせてあげられる、ちょっとしたコツがあります。

そのコツは、
"仰向けに寝ている頭の下に手を差し入れる"ことです。

すんなりと寝付くには、血圧が低下し、
筋肉の緊張が緩まる低代謝状態になることが必要です。

就寝前に、
ホットタオルなどであたたかいアイマスクをすると、
心拍数や呼吸数が低下して、からだは低代謝状態になりやすいです。

ストレッチをして、
背中やももの裏側、ふくらはぎなどの
からだをささえる筋肉が緩むと、脳の覚醒は低下しやすくなります。

このような、眠るための準備が大切なのは分かっていても、
忙しい生活の中では、なかなか実行できない場合もあると思います。

「家族の寝付きが悪いと、毎日就寝を妨げられて、自分まで寝付けなくなることがある」

そんなご相談も多いです。

そこで、
忙しくても疲れていても、すぐにできる方法をご紹介します。

まず、パートナーやお子さんが仰向けになったときに、
頭と枕の間に手を入れてみましょう。

頭と首の境目辺りに、左右ひとつずつ隆起した骨があります。
この骨を手のひらの小指側のふちでささえてみてください。

vol.77頭の下に手を差し入れる
イラストの赤い部分が手でささえる位置です。

手には力を入れずに、水をすくうような形にしてみましょう。

vol.77頭の下に手を差し入れる
頭の重みは、平均で5kg程度あります。
その重みをささえる首の筋肉がこわばっていると血流が阻害され、
無理に血液を押し流すために血圧が上がってしまいます。

また、筋肉同士のつながりでつくられる
筋連結(きんれんけつ)によって、
首の筋肉は、かかとの筋肉までつながっているので、
頭の重みから首の筋肉を解放させることは、
全身の筋肉を緩ませることに役立つのです。

頭の下に手を入れ、しばらくすると、
頭がドクドクするような感じになることがあります。

これは、血流が改善しているサインです。

差し入れている手は力が抜けていて、
頭を持ち上げたりはしませんが、手を入れられていると、
頭が少し引き上げられているような感覚になると思います。

差し入れた手がここちよい位置になるように、
本人に少し動いてもらい、調整をしましょう。

スース―寝息が聞こえたら、
そっと手を抜いてください。

固めのタオルでも代用できますが、
人の手でささえた方が寝付きやすいという感想が多いです。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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