すいみんコラム
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    毎日を充実させる睡眠の法則80

眠るとき着ているものを不快に感じることがありませんか?

睡眠不足で触覚が過敏になる


眠る前や睡眠中にふと目が覚めたとき、
また朝の目覚めのときに、
身につけている衣類を不快に感じることがありませんか?

服のしわやタグ、
縫い目などがチクチクして気になり、
落ち着かない感じがして脱ぎたくなる。

vol.80_感覚の閾値(いきち)が下がっているサイン
これは、
感覚の閾値(いきち)が下がっているサインです。

閾値とは、
感覚が起こるために必要な最小限の刺激の値です。
刺激の量や強さがその閾値に達すると、
触覚が発生します。

この閾値は常に変動します。
閾値が上がると、ちょっとくらいの刺激では触覚が発生しないので、
何も感じない、いわゆる鈍感な状態になります。
閾値が下がると、シャツのタグが触れたぐらいでも、触覚を強く感じてしまう
過敏状態になります。

閾値の変動は、
脳のコンディションによって起こります。

睡眠不足や過度な認知活動で脳が疲労すると、
閾値は下がり、
触覚が過敏になります。

疲れているときに、
衣服を重く感じたり、着ごこちが悪いと思ったりした経験が
ありませんか?

過敏になってしまった触覚を通常の閾値に戻すには、
自ら物に触れる能動触覚を使うことが役立ちます。

例えば、
パソコンやスマホ画面上で作業をし続けていると、
脳にかかる認知負荷は大きく、
逆に、からだに感じる触覚の強さや種類は極端に少なくなります。

そこで、
あえて手が汚れる作業をやってみましょう。
料理でも、
肉や魚に素手で触れて処理をしてみると、
さまざまな種類の触覚を知覚することができます。
また、植物や動物に触れることや、
工作、園芸などでも触覚の種類を増やすことができます。

能動的に触覚を使っていると、
多彩な触覚情報により閾値が上がり、
過敏な反応は緩和されていくので、
衣服の不快さが軽減しやすいです。

着ているものの不快さは、
日中活動しているときより、
眠る前、睡眠中、起床後に感じることが多いです。

これには、
脳の覚醒と睡眠のバランスが関係しています。

脳を覚醒させるヒスタミンという物質は、
睡眠と覚醒のはざまである
寝始めと起き掛けの時間帯に増えるリズムがあります。

ヒスタミンが増えると、
触覚が敏感になります。
すると、からだの敏感な部分がかゆくなります。

この反応は、
寝始めの「覚醒から睡眠への移行」と、
起き掛けの「睡眠から覚醒への移行」が
スムーズにいかないと大きくなります。

夜に眠気がきているのに眠らずに作業をしていたり、
目が覚めているのにベッドの中で二度寝したりする。
こんな場面で睡眠と覚醒の移行が滞り、
その結果として身につけている衣類の不快さが知覚されるのです。

まずは、
眠気がきたら数分でも早寝をしてみる、
目覚めたら頭を起こして、眠ければ座った状態で二度寝することから始めて、
不快な感覚を減らしていきましょう。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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