すいみんコラム
  • 毎日を充実させる睡眠の法則81

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    毎日を充実させる睡眠の法則81

週末になると無気力になって眠ってしまう

なぜ無気力になる?そのメカニズムは?


平日はバリバリ仕事ができるのに、
休みになると
途端にやる気がなくなって
1日中だらだらと眠ってしまう・・・。

vol.81_なぜ週末にだらだらしてしまう?
本当は眠くはないはずなのに、
「平日のストレスから逃れたい」
「何もしたくない」
という気持ちから昼間に眠ってしまうと、
夜間の睡眠のリズムが崩れてしまうことがあります。

そんなとき、
「まただらだら寝ちゃったな・・・」
「眠るのをやめないとな・・・」
と"眠ってしまうこと"に注目してしまいがちですが、
これにはメカニズムがあり、
それを理解したうえで、
平日の仕事に注目すると「だらだら寝」を防ぐことができます。

仕事で緊張状態が続いていると、
交感神経活動が過剰に働きます。
交感神経活動はエネルギーの消耗が激しく、
長く活動することができないので、
休みになると一気に働きが低下します。

すると、
普段は交感神経活動によって抑制されていた
背側迷走神経の活動が前面に出ます。

背側迷走神経は、
生命維持を最優先に安全確保をする、からだの状態をつくります。
心拍や呼吸はゆっくりとなり、
代謝活動が低下します。

これは、
昆虫などに見られる"死んだふり"と
同じような現象です。
極端に代謝活動を低下させて脅威が過ぎ去るのを待つ。

このからだの仕組みで、
だらだら眠り続けることになるわけです。

ただ、
休日が来るたびにこれを繰り返していても、
気分が晴れるわけではありませんし、
ストレスを抱えているという問題は解決しません。

そこで、
平日のからだの状態に注目してみましょう。
他人の要求に応じて忙しくしていると、
交感神経活動が過剰になるわけですが、
私たちのからだには、
この交感神経活動を抑制するシステムがそなわっています。

それは、腹側迷走神経の活動です。

腹側迷走神経は、
他人と目的を共有したり、
自分がやったことが誰かの役に立ったり、
社会における自分の位置づけが把握できているときに働き、
交感神経によって余分に戦闘態勢に入るのを抑制します。

「自分の仕事は何の役に立っているのか。」
「これを続けていて何になるのか。」

それが分からなくなると、
腹側迷走神経が働かなくなり、
交感神経が過剰になる。
それが休日の「だらだら寝」につながってしまう。

反対に、
「なぜその作業をするのか。」
「その作業が何に役立てられているのか。」
という、行動の目的を見つけていくことができれば、
たくさんの作業をこなしていても、
それほど疲れは感じなくなります。

よくビジネスセミナーなどで
「自分のミッションを見つけることが重要」と言われることがありますが、
これは生理学的な面でも重要なのです。

自分の仕事の位置づけを見つけて、
それを共有することで
余計な疲労とその反動で起こる睡眠を
避けていきましょう。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
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