すいみんコラム
  • 毎日を充実させる睡眠の法則83

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    毎日を充実させる睡眠の法則83

ぐるぐる思考をストップ!

「浮かんできた考え事を頭から消す方法」


忙しかった日に、
ようやく眠れると思ったら、
嫌な出来事を思い出して、
考え事がぐるぐる回ってしまうことがあるかもしれません。

頭もからだも疲れていても、
高まった交感神経活動がなかなか鎮まらなければ、
すんなり眠ることができません。

かといって、
ゆっくり入浴したり、
丁寧にアロママッサージをして
リラックスタイムを過ごす・・・、
なんて面倒くさい。

手っ取り早く
「ぐるぐる思考を止めたい!」というときに
使える方法をご紹介します。

まっすぐ前を向いた状態で、
右側でも左側でもよいので、
目だけを端に寄せてみましょう。

vol83_ぐるぐる思考をストップ!.jpg
もうそれ以上いかない、というところまで端に寄せたら、
そのままの位置で10秒固定してみましょう。

固定したら目をもとの位置に戻すと、
それまで考えていたことが考えられなくなっていると思います。
思考が停止してしまう、
頭が真っ白になってしまう、という感じです。

ここで何かをやり始めれば、
考えは切り替わりぐるぐる思考から脱却できます。

実は、
脳の思考は、目の動きである眼球運動と密接に関係しています。

脳のネットワークは大きく2つに分けられます。
集中しているときに使われる"セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク"と、
ぼんやりしているときに使われる"デフォルトモード・ネットワーク"です。

"セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク"で情報収集をしたら、
"デフォルトモード・ネットワーク"で情報を整理する。
こんな役割分担があります。

ぐるぐる思考が止まらないときは、
"デフォルトモード・ネットワーク"が過剰に活動してしまっている状態です。

"デフォルトモード・ネットワーク"は、
一点を注視せずに、
散歩しながら周囲をきょろきょろしたり、
何を見るともなくぼんやりしたり、
目を閉じると起動します。

これ自体は、脳内の情報整理にとても重要な役割を持っているのですが、
2つのモードは一方が使われ過ぎるともう一方が強制的に使われる、
シーソーのような仕組みになっています。

昼間にパソコンを見続けて、休憩中や帰宅後にもスマホを見ていた、という感じで、
画面を注視して"セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク"が使われ過ぎると、
就寝前に"デフォルトモード・ネットワーク"が過剰に活動します。

ここで、
"デフォルトモード・ネットワーク"が働いているときの特徴である
眼球運動をブロックしてしまうと、
このネットワークが働かなくなります。

これが、目を端に寄せて固定すると、
思考が停止する仕組みです。

根本的には、
昼間に画面を見続けないように、
デジタル端末から離れる時間をつくり
"デフォルトモード・ネットワーク"を働かせておくことが
夜のぐるぐる思考の対策になるのですが、
急な対策が必要なときには
試してみてください。

うまくできそうなら、
昼間のぐるぐる思考を止めるのにも
役立つと思います。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
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