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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則87

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則87

股関節を緩めてぐっすり

からだが緩むと眠れた経験は?


寝つけないことがあったら、
過去に、自分がどんな場面で眠くなったのかを
振り返ってみましょう。

美容院でヘッドマッサージを受けたり、
温泉につかってゆっくりしたりしたときに
ウトウトして気持ちよく眠っちゃった。

そんな経験があったら、
筋肉の緊張を緩めると眠れるタイプだということです。

筋肉の張り具合である"筋緊張"は、
脳の覚醒と密接に関係しています。

そして、筋肉の緊張は、
ささえられる面積が大きいほど緩みやすいという特徴があります。

例えば、
ソファにごろんと横になり、
クッションに包まれるようにしていると、
ささえられる面積が大きくなり
筋緊張は低下して眠くなります。

反対に、
ひざ立ちをすると、
からだをささえる面積が小さくなり、
腹筋や背筋の緊張が高まって姿勢もよく
頭もシャッキリと目覚めます。

つまり、
寝つけないな、と思ったら、
タオルやクッションを使って、
からだを隙間なくささえ、
サポートする面積を増やせば自然に眠くなる、というわけです。

しかし、
普段から筋肉の緊張が高まりやすい人や、
心理的な事からすぐに筋肉も緊張してしまい、
その出来事が終わっても
筋肉の緊張がなかなか低下しない、という人もいます。

クッションに包まれるように座っても、
からだをゆだねることができない人や、
マッサージをされていても、
手足をだらんっと垂らすように力を抜くことができない人は、
就寝前に10分だけ使って、
からだの緊張を緩めてみましょう。

ポイントは、股関節です。

股関節を動かすために、
筋肉同士が結びついているので、
股関節を緩めると、
関係しているすべての筋肉の緊張が低下し、
からだ全体の力が抜けていきます。

やり方はとっても簡単です。

仰向けになって、
右足のひざを90度外側に曲げてみましょう。
そのときに、ひざがどのくらい床から浮いているかをチェックします。

vol87_股関節を緩めてぐっすり
続いて、
左足も同じように、ひざを90度外側に曲げてみます。
ここで、先ほどの右足とのひざの浮き具合を比べてみましょう。

ひざが高く浮いている方が、
股関節が硬い方、ということです。

股関節が硬い方が分かったら、
そちら側のひざを90度曲げた姿勢のまま5分間じっとしてみましょう。

重力でひざが床に向かって押されていくので、
徐々にひざが床の方に降りてくると思います。

5分経過したら、
曲げていたひざを伸ばして、
完全に仰向けになり、また5分間じっとしてみましょう。

すると、
すっと眠ってしまいそうになることがあるかもしれません。

そのままベッドに入れば、
寝つきやすくなります。

からだの力を抜きにくい人は、
ぜひ、お試しください。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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