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    毎日を充実させる睡眠の法則96

快眠グッズで混乱しないために知っておくべきこと①


睡眠改善に対する関心が高まり、
睡眠に関するグッズがたくさん登場しています。
選択肢が増えて睡眠を改善しやすい!と思いきや、
多種多様なグッズを目にして
自分には何が必要なのか、混乱してしまう人も
多いようです。

vol96_快眠グッズで混乱しないために知っておくべきこと①
快眠グッズが自分にうまくフィットするように、
グッズの見方を知っておきましょう。

快眠グッズを上手に使いこなすには、
その意図を知らなければなりません。
グッズが、人間の何の機能に働きかけていて、
その機能をどうしようとしているのか。
それが分かれば、
自分にあったグッズを見つけることも、
そのグッズを使いこなすこともできます。
今回は、「睡眠計」と「カーテン」についてお伝えしたいと思います。

【睡眠計】
からだに身につける物からベッドに設置する物まで、様々なタイプがありますが、睡眠の記録をすることの目的は、睡眠のメタ認知化です。(※メタとは、「高い次元の」という意味。)
自分の睡眠を客観的に捉え直すことで、習慣化された行動を客観的に観察し、睡眠の質を高めるための行動選択に修正するために記録をとります。その記録からスコアが表示されたり、褒められたり、ポイントがもらえたりすることもありますが、そこに気が取られてしまうと、スコアに不信感を持ったり、自分の睡眠が不安になったりすることもあります。
行動を見直すグッズとして使ってみましょう。

【カーテン】
朝の光を自然に部屋に取り込めるように、自動でカーテンをあけるグッズもあります。
目的は、メラトニンリズムの強化です。脳は、網膜で光を感知したらその16時間後に眠くなる仕組み。朝の光を使って、夜に眠くなる脳をつくります。
ただ、部屋が明るくなっていても、窓際に行かなければ、その効果は得られません。カーテンをあけたら、窓から1m以内に入って10分過ごす。または、窓の外に顔を出したりベランダに出たりするなどして1分。
これでメラトニンが減ると、夜に増えて眠気が出ます。
光感受性が高い遺伝子を持っている人が特に関係します。
自分は「光でリズムがととのうかも」と思ったら、夜過ごすリビングの照明を暗くすることも大切です。就寝3時間前から過ごす部屋の照明を暗くしたり、浴室の照明を消して入浴したりするなど、意図的に暗い環境をつくると、メラトニンの増加を助けることができます。
朝の光を浴びたとしても、睡眠がなかなか改善しないこともあります。その場合は、起床11時間後の筋トレで深部体温リズムを強化してみましょう。

次回も、快眠グッズを使いこなすために知っておくべきことをお伝えします。
菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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