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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則114

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則114

「楽しい会話」と睡眠の意外な関係


久しぶりに友人と会って、
他愛ない会話で盛り上がると、
気持ちがスッキリすることがありますね。

そんな日は、
夜もぐっすり眠れる気がする・・・。

実は、
会話をすることと
睡眠の関係が研究されています。

vol114_「楽しい会話」と睡眠の意外な関係
昔の思い出を話す回想法を使った研究では、
高齢の方を対象に、
週1回の回想法を行ったところ、
不安や不眠が低下したという結果が得られています。

では、会話の相手は、人でないといけないかというと、
そうでもないようです。

独り暮らしの高齢女性を対象に、
3歳児の特徴を反映した 話しかけると答えるロボットと8週間暮らす、
という実験が行われています。

ロボットとの会話でも、
8週間後には、睡眠時間が増え、途中で目覚めることが減った、
という結果が得られています。

会話をすると、
なぜ、睡眠に影響があるのでしょうか。

会話をしたときの自律神経の反応を
調べた実験では、
「楽しい会話」をしている状態をつくるために、
楽しい思い出を振り返って話してもらっています。

「楽しい会話」をした場合、
文章を音読したり黙読したりする場合に比べて、
会話中に交感神経活動が高まり、
会話を終えると鎮まる反応が見られています。
それと同時に、
副交感神経活動が高まる反応が見られました。

これは、気持ちが満たされたときや、
リラックスしたときに見られるのと同じ反応です。

会話をしてスッキリした気持ちになるのは、
気分だけではなく、
自律神経が整っていたからだといえます。


自律神経が整えば、
夜に不安になることも少なくなり、
睡眠中の心拍数も低下しやすいので、
寝つきもよく、睡眠の質も向上することが想像されます。

普段の生活でかかわりのある家族等、日常的にしている会話だけでなく
交感神経を刺激する「楽しい会話」ができることが
さらにその後のリラックス状態を生み出す、と考えられているのです。

楽しく会話すること、
人とつながることは、
良質な睡眠に一役買っていると言えそうです。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則2.0
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則2.0

イラスト/菅原洋平
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