-
●睡眠の法則
毎日を充実させる睡眠の法則117
『小顔&いびき防止の一石二鳥ストレッチ』
【いびきは起きている時間に対策しておく】
友人と旅行に行ったら、
夜中にいびきをかいていたと言われてショック・・・。
そんな経験はありませんか?
いびきは、
自分のいびきの音で目覚めたり、
他人から指摘されたりしなければ、
自覚することができません。
自覚しないからといって、
放置しておいていいか、というと、
そうでもありません。
いびきをかいているときには、
睡眠中にマイクロアローザルといって、
ごく短時間の覚醒が混ざり、
睡眠がブツブツ途切れてしまうので、
熟眠感がなくなり、
昼間に眠気を感じて居眠りをしてしまうこともあります。
実は、
いびきは、
起きている時間に対策することができます。
今回は、
簡単にできるいびき対策を試してみましょう。
まず、
「ぐおー」といびきの音真似をしてみてください。
次に、
下あごを前に出しながら、
いびきの音真似をしてみましょう。
すると、
いびきが鳴らなくなります。
いびきの音は、
下あごが後ろに強く引かれて空気の通り道が狭くなることで、
鳴っている、ということです。
つまり、
下あごが強く引かれなければ、
いびきは少なくなります。
下あごを強く引く筋肉は、
両耳の下の後ろから鎖骨にかけて伸びている
胸鎖乳突筋です。
首の両側を鎖骨に向かって軽く押してみてください。
ゴリゴリと硬い感じがしたり、
痛みを感じたりする場合は、
胸鎖乳突筋が硬く張っています。
これでは、
下あごが強く引かれてしまうので、
ストレッチして緩めてみましょう。

イラストのように、
右手を左の鎖骨の下に当てて少し押さえます。
そのまま、
あごを右上に突き出すようにします。
押さえている右手を少し下に下げるようにすると、
より胸鎖乳突筋を伸ばすことができます。
筋肉が伸びて気持ちがいいなと
思うところで止めてみましょう。
呼吸は止めずに、
20秒数えます。
顔をゆっくり戻して、
同じように反対の胸鎖乳突筋を伸ばしてみましょう。
いかがですか?
頭がさっぱりしたり、
視界が明るくなったと思います。
パソコンやスマホ作業では、
下を向いて首を突き出す姿勢になりがちなので、
胸鎖乳突筋が硬くなります。
作業の手を止めて、20秒ずつストレッチしてみると、
首や肩も疲れにくくなります。
継続してみると、
首からあごの周りもスッキリして小顔になるので、
ぜひ、試してみて下さい。

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則2.0
イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。