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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則123

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則123

昼間にこんなに眠いのって大丈夫?①


「やらなきゃいけないことがあったのに、今日も寝ちゃった・・・」
仕事でも家事でも、
頑張らなきゃいけないときほど
なぜか眠くなる。

vol23_昼間にこんなに眠いのって大丈夫?①
昼間に強い眠気に襲われて、
やるべきことがちっとも進まないときは、
「こんなに眠いのって、自分は何かおかしいのかな?」と
心配になると思います。

昼間の眠気には、
正常な眠気と注意すべき眠気があります。
その見分けるポイントを知り、
自分でチェックできるようにしましょう。

自分の眠気を判定するポイントについて、
3回にわけてお伝えします。

まず今回は、
『眠気の原因が、睡眠の量の問題か、質の問題かを見分けるポイント』です。

Q:たくさん眠って、睡眠時間が増えると眠気は減る?

いつもの就寝時間より早めに眠ったり、休日に遅くまで眠ったりして睡眠時間を増やすことで、日中の眠気が減るならば、単純に、睡眠時間が不足しています。睡眠時間は、1日単位ではなく、1週間や1か月という単位で考えます。その累積量が不足している場合、不足時間が補われると眠気が解消します。1日15分だけの早寝を1か月継続すると、1か月で7.5時間余分に睡眠をかせぐことができます。ほんの数分の早寝でも早寝をしてみて、累積睡眠量をかせいでみましょう。

睡眠量を補ったはずなのに、眠気が解消しない場合は、睡眠の質が悪いことが考えられます。一般的に、質の良い睡眠をとった場合は、それほど長時間眠ることができずに自然に起きてしまいますが、睡眠の質が悪いと、長く眠ってもスッキリせずにまた眠ってしまい、睡眠時間が増えたのに、頭の重さや体のだるさは解消しません。

Q:眠気を感じていないのに、布団に入るといきなり眠ってしまうのはいいこと?

通常、脳は、目を閉じてから眠るまでに10分程度かかります。つまり、もやもやまどろむ時間があるわけですが、その間がなく、起きている状態からいきなり意識を失って眠ってしまう場合は、慢性的に睡眠が不足しています。睡眠不足の度合いが強いほど、目を閉じてから眠るまでの時間が短くなります。
累積睡眠量をかせいでいくと、眠りにつく前になんとなく眠いという感覚が出てきます。まずはそれを目指します。

睡眠量を整えていくと、昼間の眠気の感じ方も変わっていきます。
あくびが出るほどのはっきりとした眠気の前に、目が重くなったり、唾液が増えたり、余計なものが目に入るなどの変化に気づくようになります。些細な変化に気づけるようになれば、そのタイミングで効果的に仮眠をとると、スッキリした状態を維持することができます。

いかがでしたでしょうか。
睡眠量の問題ならば、正常の眠気なので、累積睡眠量を増やしつつ、短時間仮眠を上手に使って、将来起こる昼間の強い眠気を未然に防いでみましょう。

次回は、昼間に眠気が起こる条件について、
お伝えします。


菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則2.0
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則2.0

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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