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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則158

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則158

朝型になり減量できる食事スタイルは?


毎日の食事で
朝型の生活になり、
なおかつ体重を減量できれば
お得ですよね。

睡眠を改善するために食事をとる、
と考えると、
その方法が分かってきます。

vol158_朝型になり減量できる食事スタイルは?
朝型か夜型かは、
遺伝子の影響が大きいですが、
食事のスタイルによって変えられることもあります。

まずは、朝型の人がどのような食事スタイルなのかを
研究結果から見てみましょう。

【朝型の人の食事スタイル】
朝食が多く、夕食が少なく、
夕食の時間帯が早めでした。

食事内容は、
夜型の人に比べて
炭水化物と脂質の量が少なかったですが、
タンパク質は多い傾向がありました。

さらに細かく見ると、
食物繊維や葉酸、鉄分やマグネシウムなどの
栄養素を多く摂取する傾向がありました。

一般的に健康によいとされる食事スタイルといえます。

そして、
朝型の人は肥満度を示すBMIが低い傾向があり、
BMIが高くなるのは、
夜に炭水化物を食べる食事スタイルだということも分かりました。

朝型の人が健康に良い食事をとり、
夜型の人は反対の食事スタイルになると考えられます。


食事の好みの影響が大きいですが、
それは、
体内時計によって変わると考えられています。

夜型の人は朝型の人に比べて、
甘いもの、脂っこいもの、カフェイン、炭酸飲料を好みやすい傾向があります。
そして、
朝型の人も朝食をとらずに夜型の生活をすると、
これらを好む傾向がありました。

つまり、
私たちは自分が好むから食べていると思っていますが、
体内時計によって好むようになっていると言えます。

体内時計を動かせば、
食事の好みが変わり、
好みが変わればより朝型になりやすい。
そして、ヤセやすいということになります。

では、
夜型の人が朝型になる食べ方を
研究から見てみましょう。

具体的な食べ物として、
魚を食べた場合の体内時計への影響が
調べられています。

普段の食事では、
夕食に魚を食べる人が最も多かったですが、
それは体内時計にそれほど影響がありませんでした。
それに比べて、
朝食に魚を食べると、
朝型になる傾向がありました。

また、
炭水化物とタンパク質をセットで食べた場合、
夜に食べると体内時計は夜型に動き、
朝に食べると朝型に動くことが分かりました。


まとめてみると、
夕食の時間帯を早めて、
朝食に魚や炭水化物とタンパク質のセットを食べると、
甘い物や脂っこいものへの欲求が減り、
より健康的な食事を好むようになる。
そして、その食事スタイルを継続するとBMIが下がりヤセてくる、
ということになります。

食事と睡眠は、毎日必ずとる行動です。
上手に使って、毎日を充実させましょう。


菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則2.0
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則2.0

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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