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●睡眠の法則
毎日を充実させる睡眠の法則167
チョコレートと睡眠の関係
2月14日は、バレンタインデーですね。
実はこの時期、
睡眠外来では調子を崩してしまったという相談が多くなります。
チョコレートと睡眠には、
どんな関係があるのでしょうか。
まずは、
カフェインが睡眠に作用するメカニズムを
理解しておきましょう。
脳は、次のようなしくみで眠ります。
①目覚めている間は、
脳脊髄液の中に、
プロスタグランディンD2という物質が溜まっていきます。
②これが溜まると、
アデノシンという物質に変わります。
③アデノシンは、
脳の神経の活動を鎮めるGABAを促進します。
④GABAは、脳を目覚めさせているヒスタミンの働きを抑えます。
このような段階を経て、脳は眠りにつきます。
カフェインは、
この段階のうち③のアデノシンがGABAを促進する働きを
ブロックします。
よく、カフェインは脳を目覚めさせると表現されますが、
実際には、眠くなるけど眠れなくなるという作用なのです。
作用には個人差がありますが、
もし、
チョコレートを食べて
寝つきが悪くなったり、
途中で目覚めたりすることがあったら、
このカフェインの作用を思い出しましょう。
さて、
この時期の睡眠外来では、
朝起きられない、日中に眠くなる、
という相談も増えます。
相談者の話を聞くと、
夜にチョコレートを食べています。
実は、
夜遅い時間に食後血糖値が急に高まると
生体リズムが後ろにずれる傾向があります。
すると、朝起きるのがたいへんになり、
夜更かしになります。
連日、夜にチョコレートを食べると、
夜更かし傾向が続き、
無理やり朝起きることで睡眠不足になって
昼間に頭がボーっとしてしまうのです。
逆に、
朝、食後血糖値が高まると
生体リズムは前にずれて
起きやすく、早めに眠くなることがあります。
チョコレートは食べたいけど、
夜はちゃんと眠りたいし、
朝は起きなければいけない。
そんな場合は、
朝のひと口を楽しんでは
いかがでしょうか。
菅原洋平
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則2.0
イラスト/菅原洋平
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