ときめき × 未来2【2012】 ワコール・京都精華大学 産学連携プロジェクト

メッセージ

井上 斌策
京都精華大学 デザイン学部
プロダクトデザイン学科 学科長•教授
井上 斌策

  昨年ご担当各位の厳しくも暖かいご指導でスタートした未知な世界へのチャレンジは、お陰さまで学生たちの若々しく新鮮な発想を芽生えさせ、私たちにテーマどうりの「未来へのときめき」を与えてくれました。あの感動に再び出会えるだろうか?は全く杞憂にすぎませんでした。新たに視点を変えた創造は、学だけでは成り立たない産学といった貴重な現場との融合でさらにポテンシャルを高めたと思います。これほど密度の高いプロジェクトの場を提供下さった(株)ワコール(株)ウンナナクールの各位に深い感謝で一杯です。

米本
昌史
京都精華大学 デザイン学部
プロダクトデザイン学科 准教授
米本 昌史

  今年はモノの提案だけでなく、ブランド展開までも含めたいという提示を受けた時に、常に業界を牽引している企業のプロジェクトに対する強い思いを感じました。終わって振り返ると、ブランド展開の表現は時間があればもっと出来る、もっと提示したいモノがあると思っている学生が、多分、多いのでは・・・。いかに提案したモノを知り得てもらうか、本当にいいテーマを頂いたと思います。再度、このテーマに向かい合いたいと思いました。また、隔週でご指導いただいたワコール、ウンナナクールのみなさまには、この場を借りて心より感謝を申し上げます。

山脇 尚
京都精華大学 デザイン学部
プロダクトデザイン学科 助手
山脇 尚

  学生達はどう感じ、どう考え、どのような提案が出てくるのか、私自身も楽しみながら、約4ヶ月、近くでその成長を見てきました。びっくりするようなアイデアも、些細なアイデアの種も、大きなときめきになったと思います。悩み、迷い、失敗しても地道に試作を重ね進んでいく学生たちの姿は逞しかったです。今回の経験が必ず学生達の為になると、強く感じた授業に携われたことを、心から感謝しています。

堀之内 朝広
株式会社ウンナナクール 代表取締役
堀之内 朝広

  昨年に続いての産学協同プロジェクトでしたが、皆さんの熱心な取り組みに支えられて無事に終えることができました。

  今回はブランド開発へと難易度を上げた取り組みに果敢に挑戦され、見事な成果を残したと思います。昨年、ゼロからのスタートで皆さんの先輩は大変苦労されたと思いますが、その土台があっての今年の成果だと思います。新たな発想に触れることで我々にも刺激になります。この体験が皆さんの成長のステップの1つになってくれることを心から願っています。

小川 直子
株式会社ウンナナクール 取締役 販売部長
小川 直子

  第2回目は商品だけでなく「ブランド」の提案。非常に奥が深いテーマなので、みなさんは時間的にもかなりタイトで大変だったと思います。私は、「ブランド」とはマーケットの中で固有の存在価値があること、そのブランドを生活に取り入れることでお客様自身が豊かになることだと思っています。ブランドも商品も便利や安いだけじゃない、生活が豊かになる何かが必ず必要。いつもお客様目線で、目に見えないストレスを感じ取れるアンテナをもつことが肝心。ウンナナクールもブランドができて12年目。みなさんから学んだことを私たちももう一度かみしめて、楽しく愛されるブランドであり続けたいと思います。

正垣 敏男
株式会社ワコール 総合企画室
広報•宣伝部 宣伝企画課長
正垣 敏男

  2回目を迎えた今年のプロジェクト、いい意味で期待を裏切られました。アイデアだけでなく、プレゼンテーションについてもレベルが上がっていると感じました。

  学生の皆さんの強みは「ユーザー視点を持っていること」だと思います。企業にいると、いつの間にか「つくり手の視点」に陥りがちです。学生の皆さんが自分の欲しいもの、友人が欲しいもの、といった素直な視点から見つけだしたアイデアがとても斬新に感じました。これから社会に出られた時も、「ユーザー視点」を失わずクリエイティブな活動を続けられることを願います。

杉本 豪之
株式会社ワコール 総合企画室
広報•宣伝部 宣伝企画課
杉本 豪之

  学生の皆さんが下着についてあれこれ真剣に考える機会は今までなかったと思います。もっともっと下着に興味を持ってもらって、若年層のファンを創出していきたい。そんな思いから、「次世代のインナーウェア」を共に考えていくことで、結果、当初の予想を超える成果を出していただいたと思っております。

  このプロジェクトが貴重な経験となり、ゆくゆくは財産となり、企業側にとっても既成概念に捉われない斬新な発想を見せていただくことで何かしらの今後のヒントを得たと考えます。個々の素晴らしい感性に、より磨きをかけていくことで、さらに可能性は広まっていくと信じています。

木村 蘭平
株式会社ウンナナクール 商品部長
木村 蘭平

  第2回となる今回は昨年度より一歩進み、未来のインナーブランドを考えようということになりました。どこまでできるかなと心配していましたが、学生は楽しみながらどんどんと進めてくれました。ブランド名、パッケージ、売り場の展開プラン、プロモーションの映像まで作ってくれる学生もいました。今回もとても刺激的なプロジェクトでした。皆さんの斬新な発想で、既成概念がつまった頭の中を洗ってもらった気がします。先生、学生の皆さん本当にありがとうございました。プロジェクトが継続していき、京都精華大学さんの名物授業になるといいなと思います。

仲西 久恵
株式会社ウンナナクール 商品部
プランナー
仲西 久恵

  2回目のプロジェクト。今回の学生のみなさんは1回目から飛躍した、大変素晴らしい発表でした。今までに無い新しい下着の発想やアイデアは、インナー業界にいる私達がワクワクするとても楽しいものばかりでした!最終プレゼンまでの道のりは、初めての下着製作という事もあり試行錯誤の毎日だったと思います。

  今回のプロジェクトを通じ、どんな人に、どんな商品を届けるのかをこれからも作品作りに活かして頂けたらと思います。

野村 容子
株式会社ウンナナクール 商品部
デザイナー
野村 容子

  講義では試作品が出来上がってくるたびに「もっとこうしたらいいんじゃない?」という(時には無茶な)私達の要求にもしっかりしがみついて、最後まで粘り強く作品を進化させていたので、プロダクトデザインを専攻されている学生の皆さんのプライドと根性を見た気がして、同じ物作りをしている人間としてはとても勇気づけられました。最終のプレゼンテーションも全員が前段階よりはるかに良くなっており、他の講義と並行して時間があまりない中で最後まで手を抜かない熱心さに感動したのを覚えています。これからも皆さんに期待しています!