2026.05.29

毎日できる小さな養生習慣

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#養生 #東洋医学 #セルフケア #セルフマネジメント #習慣

朝にできる簡単な整え習慣

朝は、なんとなく慌ただしくなりがちですよね。

気づけば、身支度をしてすぐ外へ。

そんな毎日の中でも、

少しだけ自分の体に目を向けてみませんか?

たとえば歯磨きのとき。

鏡を見るついでに、

舌の色や表面の状態を観察してみる。

それだけでも、

自分の体の水分の巡り、胃腸の調子、血流の状態など

簡単にチェックできます。

状態に応じて水分の取り方や

食べ物の内容を考えるきっかけとなるはずです。

また、顔のくすみやむくみが気になる日もありますよね。

そんなときは、

やさしくマッサージをして緊張をほぐしてみるのも大切です。

顔は脳ともつながりが深い場所。

顔のマッサージは脳の活性化につながります。

通勤や散歩の時間も活用すれば、

無理のない養生のひとつに。

ゆっくり歩いたり、少し早歩きを混ぜるインターバル歩行は

心肺機能を高めてくれます。

また、一定のリズムで歩く事を意識するだけでも

血流の改善につながります。

特別なことをしなくても大丈夫です。

朝の日常に、ほんの少しの工夫を加えた整え習慣。

そんな積み重ねが養生の実践の大切な第一歩です。

仕事中に意識したい巡りケア

仕事中は、どうしても気が張りますよね。

集中していると、交感神経(アクセル)が優位になりやすく

緊張やストレスが続くと

心身の「エンジン」に大きな負担がかかってしまいます。

だからこそ、

意識してブレーキをかけ、こまめに「オフ」つくることが大切です。

デスクでもできることとして、

五感にやさしく働きかけてみるのもよいでしょう。

好きな香りを感じる。

温かい飲み物をゆっくり味わう。

ふとした瞬間に、好きな写真を眺める。

そんな小さなことで、

脳はリフレッシュします。

また、呼吸に意識を向けるのもおすすめです。

鼻から3秒吸って、口から7秒吐く深呼吸をしたり、

手の甲にある「合谷」や手首内側の「内関」といったツボを、

心地よい強さで押してみるのも効果的です。

そしてもうひとつ。

日常の中の「ちょっとした不便さ」を、

養生として利用する視点もあります。

たとえば、

人間関係のストレスの捉え方を変えてみる。

あえて少し遠くの駅で降りて歩いたり、

階段を選んでみる。

そうした「不便益」を取り入れると

負担が心身を鍛えるチャンスに変わります。

座ったまま肛門に力を入れて10秒保つ運動を繰り返すなど、

仕事の合間にできるケアを意識してみるのも良いでしょう。

自分のペースで、

取り入れやすいものから試してみませんか?

夜に手放すための養生

夜になると、

体は疲れているのに、気持ちだけが張ったまま。

そんなふうに、うまく「オフ」に切り替わらない日、ありませんか?

夜の養生で大切にしたいのは、

一日の活動で高ぶった交感神経を、やさしく鎮めていくことです。

体を休むモードへと切り替え、

眠りの質を整えていく時間ともいえます。

東洋医学では、

夜の11時から深夜2時は、

体の回復に関わるホルモン分泌が盛んになる時間帯。

いわゆる「ゴールデンタイム」です。

この時間に深く眠れていると、

体は整いやすいといわれています。

とはいえ、

毎日きっちり23時に眠るのは難しいこともありますよね。

だからこそ、

その前の時間をどう過ごすか。

そこに目を向けてみるのもよいかもしれません。

たとえば、

寝る12時間前に、ぬるめのお風呂に入ること。

3840度くらいのお湯にゆったり浸かりましょう。

ぬるめのお湯は心身をリラックスさせ

胃腸の働きを活性化します。

就寝に向けて体温を上げることで

眠りに入りやすい状態をつくってくれるのです。

また、入浴後や寝る前のリラックスタイムには、

ゆっくりと筋肉を伸ばすストレッチもおすすめです。

反動をつけず、

呼吸に合わせてやさしく伸ばす。

それだけでも、

日中の筋肉の緊張がやさしくほぐれます。

そしてもうひとつ。

五感を刺激して脳をゆるめることも、

夜の養生のポイントです。

ラベンダーのアロマなど、

落ち着きを感じる香りを取り入れてみるのも効果的。

このように就寝前に自分のここちよいルーティンで

心身をゆるめることが、

明日への活力を養う無理のない夜の養生となります。

こんな風に朝・仕事中・夜と、

1日の時間ごとに自分に合った養生を取り入れてみましょう。

ほんの少しの工夫の積み重ねが習慣となり

健康的な毎日に導いてくれるのです。

伊藤 和憲(いとう かずのり)

鍼灸師 / 明治国際医療大学 鍼灸学部長・教授
鍼灸学医学博士・日本養生普及協会会長・日本疼痛学会理事。明治国際医療大学鍼灸臨床部長を務める。
慢性疼痛に対する鍼灸治療、東洋医学的な健康観である養生学の第一人者であり、
『今日からはじめる養生学』(集英社インターナショナル)など著書多数。
東洋医学に基づき、現代女性のための心身のセルフケア指導も行うなど活動は多岐にわたる。
*YojoCheck / Yojoコツ / 1日の過ごし方 / 二十四節気の過ごし方 を監修