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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則15

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則15

忙しい生活でも睡眠時間を増やすコツとは

睡眠時間は累積量で考える


「睡眠が大切なのはわかるけど、仕事や家事が忙しくて、
なかなかまとまった時間が確保できない」と
思っている方はとても多いです。
そこで、忙しい生活の中でも睡眠時間を増やすコツをご紹介します。

みなさんは「1日の睡眠時間は何時間ですか?」と
質問されたことがあると思います。
こう質問されると、知らないうちに
睡眠時間を1時間単位で考えるようになっていきます。

すると、たとえば睡眠時間が4時間の場合に
「少ないですね」と言われると、
「でも睡眠時間を5時間確保するのは無理だな・・・」と
考えてしまいがちです。
しかし、睡眠時間は1時間単位で増やさなくても大丈夫です。

累積睡眠時間を増やそうと考えてみましょう。
たとえば、普段0時に就寝している人が23時45分に就寝して
15分だけ早寝をしたとします。
これを1か月続けたら、累積睡眠量は7.5時間ほど
余分に眠ったことになります。
このように考えて、ほんの少しの時間でも睡眠時間に充ててみましょう。

知らないうちに就寝時間を守ろうとしてしまう


しかし、累積睡眠量を増やすのに、妨げになる考え方もあります。
それは「決まった時間に眠ろう」とすることです。
規則正しくてよい方法に思えるのですが、
なぜ、この考え方が睡眠時間を増やす妨げになってしまうのでしょうか。

もし、みなさんが普段0時に眠っている場合、
23時30分にすべてのことが終えられて後は眠るだけ、
という状況になったら、どんなことを考えるでしょうか。
「今日は余裕があるな」「眠るにはまだ早いな」と考えて、
何かをして時間をつぶして0時になったら眠る。
このような経験はありませんか?

この時間は、睡眠を制限されているわけでもないのに、
「決まった時間に眠ろう」という考えによって、
眠れるチャンスを逃しているのです。

vol.15_累積睡眠

朝や昼に眠気があると「たっぷり眠りたいなぁ」と思うのに、
眠れる時間になっても眠らないのは、
とても、もったいないことです。

Vol.3でもお伝えしたように、私たちが目指すべきリズムは、
起床時間はそろっていて、就寝時間はバラバラのリズムです。
眠る時間にこだわらずに、ほんの数分でも睡眠時間を増やすチャンスを
しっかりとモノにしましょう。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
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