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睡眠の法則

  • 毎日を充実させる睡眠の法則26

    ●睡眠の法則

    毎日を充実させる睡眠の法則26

なぜ、週末に寝だめをしているのに平日は昼間眠いのか

昼間の眠気の原因は?


仕事中に急に眠くなる・・・。
会議中に意識が飛んでいるときがある・・・。
帰宅中の電車で乗り過ごしてしまう・・・。

睡眠時間はけっこう確保しているはずなのに、
昼間の眠気がある、という場合は、
睡眠のコアタイムが短くなっているのかもしれません。

1週間のうち、絶対に眠っている時間帯のことを
睡眠のコアタイムといいます。

vol26_coretime_02.jpg
この図は、睡眠の記録です。
眠っていた時間帯は、塗りつぶしてあり
ベッドに入っていた時間帯には、矢印が引いてあります。
眠気を感じていた時間帯には、斜線が引いてあります。

上の図のように、普段は、朝6時に起床して、
休前日は、夜更かしする日があって、
休日の朝は、寝だめをしているとします。

この場合、最も就寝が遅くなった日は、午前3時就寝で、
最も早く起床した日は、午前6時起床なので、
コアタイムは、午前3時から6時の3時間です。
コアタイムが短いほど、睡眠と覚醒の差が少なくなります。

すると、眠ってはいけない時間帯に眠くなったり、
眠るべき時間帯に目が冴えてしまう、という不具合が起こります。
それで昼間に眠くなってしまうのです。

平日の睡眠不足を、一度に解消しようと週末に寝だめをしても、
コアタイムが増えなければ昼間の眠気は減りません。

コアタイムを増やす


コアタイムは、少しでも伸ばすことができれば、
それだけ生体リズムが固定されて、
睡眠と覚醒のメリハリがつき、昼間の眠気は減ります。

週末に寝だめをして起床を遅らせても、
頭やからだがスッキリするというより、
余計にだるくなったり、頭痛がすることもあると思います。

このあたりで、睡眠不足解消の考え方を変えて、週末の寝だめではなく、
コアタイムを増やすことを選んでみてはいかがでしょうか。

先ほどの場合は、休前日に夜更かししても
午前2時までに眠っていればコアタイムは4時間です。
このように考えて、コアタイムを数分でも伸ばしていけば、
昼間の不用意な眠気を減らすことができます。

コアタイムを増やしていくと、
1日を通して全然眠くない時間帯があることに
気づくと思います。

例えば、1日中眠いと思っていたけど
19時から21時は眠くない、というように、
眠くない時間帯が見つかり、さらにその時間帯が伸びていきます。

夕方の眠気がなくなり、午前中の眠気もなくなり、
昼過ぎの時間帯だけ眠いリズムになったら、
⑥「午後の眠気を何とかしたい!」でお話しした
睡眠ー覚醒リズムが整ったサインです。

ここからは、計画仮眠を使えば、
昼間の眠気で悩む必要はなくなります。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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