すいみんコラム
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    毎日を充実させる睡眠の法則㉜

夜に眠くなる脳をつくろう

夜になっても眠くならない!?


人間は、動物なので「眠くなったら眠る」というのは
当たり前だと思うかもしれません。
しかし、寝つきが悪い方は「夜になっても眠気を感じない」
とお話しされることが多いです。

実は、私たちの大脳は、
1週間で眠気に慣れてしまうのです。
vol32_眠くない

大脳は1週間で眠気に慣れてしまう


大脳が眠気を感じなくなってしまうことが
示された実験があります。

この実験では、参加者に画面にシグナルが出たら、
できるだけ早くボタンを押すという課題を14日間行ってもらいます。
参加者は4つのグループに分けられて、
それぞれ夜にベッドに入っている時間数が決められます。
徹夜、4時間、6時間、8時間というグループです。

実験の結果は、どのグループも同じように、
日を追うごとに反応が鈍く、誤りが多くなっていく傾向がみられました。
徹夜グループが最も成績の悪化が激しく、
睡眠時間が長いほど成績の悪化が緩やかでした。

このことから、睡眠時間が長いほどミスが少ない、
ということが示されました。
「それはそうだろう」と思いますよね。
睡眠不足になれば課題の成績が悪くなる、ということは
想像しやすいと思います。

この研究で興味深いのは、
課題を行った時に「どのくらい眠いか」という
眠気の度合いを答えてもらっています。

その結果、徹夜グループは、
課題開始から1日目、2日目、3日目と
日を追うごとに眠気が増していきました。

しかし、4時間以上眠っているグループは、
最初の1週間は眠気が強くなっていくのですが、
そこから先は眠気の強さは一定になりました。

これは、眠気に慣れてしまい、それ以上睡眠が削られないと
眠気を感じなくなっていることが示されています。

眠気のサインを再定義する


大脳は眠気に慣れてしまっても、
何らかの眠気のサインが出ています。

目の奥が重くなる、テレビの音がうるさく感じる、
唾液がさらさらになる、同じことをぐるぐる考える、
体がかゆくなるなど、些細なサインを見つけて、
そのサインが出たら脳が眠いのだと意識してみましょう。

眠気のサインを再定義しつつ、
目覚めたら窓から1m以内に入って脳に光を届けて(⑤「朝は目覚めたら窓から1m以内に入る」
眠くなる前に目を閉じ(⑥「午後の眠気を何とかしたい!」
夕方にはからだを動かす(⑦「夕方だけは眠ってはいけない」
を実行してみましょう。
2週間程度で、あくびが出る日がみられることが多いです。

さらに、次の2週間では、あくびが出る日が増えていきます。
こうなれば、眠くなったら就寝するということが、
できるようになります。

菅原洋平 菅原洋平

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。主な著書に、13万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、10万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

あなたの人生を変える睡眠の法則
著書:あなたの人生を変える睡眠の法則

イラスト/菅原洋平
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
※この記事に含まれる情報の利用は、お客様の判断と責任において行なってください。

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