#養生 #東洋医学 #生理 #セルフケア #セルフマネジメント
月経周期の基本
「昨日は元気だったのに、今日はなんとなく身体が重い」
そんなふうに感じることはありませんか?
毎日同じように頑張ろうとしていても、
女性の身体は月経周期に合わせて少しずつ変化しています。
そのリズムを知るだけでも、
自分自身との付き合い方が少し楽になるかもしれません。
月経周期は平均28日前後とされており、
大きく「月経期」
「卵胞期(月経〜排卵前)」
「排卵期」
「黄体期(排卵後〜月経前)」に分けられます。
卵胞期はエストロゲンが増えることで、
気持ちが前向きになったり、
身体が軽く感じられたりしやすい時期です。
一方で、排卵後の黄体期にはプロゲステロンが増え、
基礎体温が0.3〜0.5度ほど上昇します。
この時期は身体が休息や蓄える方向に向かいやすくなります。
重だるさを感じたり、食欲が変化したり、
気分が揺らぎやすくなったりすることもありますが、
こうした変化も身体の自然な反応のひとつと考えられます。
また、月経期は出血による体力の消耗もあり、眠りに影響が出やすい時期です。
排卵期は下エストロゲンが高まる「卵胞期」に比べて
エストロゲンが減少するため睡眠効率が下がり気づけば夜更かしをしてしまったり、
しっかり寝たはずなのに疲れが抜けなかったりすることもあるかもしれません。
そんな日は、「今日は頑張れない」と感じても大丈夫です。
それは意志の問題ではなく、
身体がホルモンの変化に反応しているサインとも考えられます。
まずは自分の周期や体調の変化に気づくこと。
その積み重ねが、無理のないセルフケアの第一歩になるでしょう。
周期に合わせた過ごし方
養生の基本は、身体の波に逆らわず、
その時々の状態に合わせて生活を整えることです。
調子のよい日は少し活動的に。
疲れを感じる日は少しペースを落として。
そんな柔らかな調整が、
月経周期と付き合うための大切な知恵になります。
卵胞期から排卵期にかけては、
エストロゲンの高まりとともに気分が明るくなり、
集中力や体力も発揮しやすい時期です。
「何か始めたいな」
「少し動いてみようかな」
と感じることもあるのではないでしょうか。
実際に、月経開始直後に比べると、
それ以降の時期は身体のパフォーマンスが
高まりやすい傾向が示されています。
この時期は、少し長めに歩いてみる、
新しい趣味に挑戦してみるなど、
前向きなエネルギーを活かしやすいかもしれません。
睡眠の面でも、卵胞期の中頃から後半にかけては眠りの効率が高まり、
比較的寝つきがよくなりやすいことがわかっています。
身体が整いやすいタイミングと捉えて、
睡眠リズムを意識してみるのもよいでしょう。
一方、黄体期から月経前にかけては、
身体がエネルギーを必要としやすい時期です。
「以前と同じように頑張れない」と感じることがあっても、
不思議なことではありません。
そんなときは、無理にペースを上げようとするよりも、
少し立ち止まってみませんか。
ゆったりしたストレッチ。
38〜40度のぬるめのお風呂。
温かいスープや消化のよい食事。
こうした小さなケアが、心地よく過ごす助けになることがあります。
何かを増やして頑張るというよりも、
予定や負担を少し減らす「引き算」の養生を意識してみるのもよいでしょう。
人それぞれ合う方法は違います。
その時の自分に心地よいものを選んでみてください。
無理をしない整え方
セルフケアというと、「毎日続けなければ意味がない」と思ってしまうことはありませんか?
けれど、本当に大切なのは続けることそのものではなく、自分の身体の声に気づくことです。
今日は元気なのか。
少し休みたいのか。
まずは、その日の状態を感じ取ることから始まります。
そのゆるやかな積み重ねこそが、養生の考え方です。
月経痛や不調が気になる方には、
無理のない範囲で身体を動かすことが助けになるとされています。
ヨガやストレッチ、体幹を整える軽い運動などを続けることで、
月経痛が和らぐ可能性も報告されています。
特別な器具や難しい運動は必要ありません。
「今日はどんな動きなら心地よさそうかな?」
そんな視点で選ぶことで、自然と続けやすくなるでしょう。
また、自律神経の面では、特に月経前は頑張る気持ちが強くなることから
ブレーキをかける時間を作ることも大切です。
鼻から3秒ほどかけて吸い、口から7秒ほどかけて吐く深呼吸。
就寝1〜2時間前のぬるめの入浴。
ラベンダーの香りを楽しむ時間。
静かな読書。
どれも数分から取り入れられる養生です。
「忙しくて何もできない」と感じる日でも、
深呼吸をひとつするだけで気持ちが少し変わることもあります。
東洋医学で用いられてきた合谷(ごうこく)や内関(ないかん)のツボを、
気が向いたときにやさしく押してみるのもよいでしょう。
身体の巡りを意識する、身近なセルフケアのひとつです。
そして、忘れないでいただきたいのは、完璧を目指さなくてよいということです。
続かない日があっても大丈夫です。
セルフケアができない日があっても大丈夫です。
「続かない自分を責めないこと」も、立派な養生です。
月経周期は、乗り越えるべき試練ではなく、
自分の身体を知るための手がかりともいえます。
波があることを前提に、自分のペースで付き合っていく。
そんな視点が、長く心地よく過ごしていくための土台になるのではないでしょうか。