ミュージシャンであり、１児の母でもある坂本美雨さんに、下着を軸にお話を伺いする第四弾。
彼女の今まで、今、これから。



第一回　「上質なおうちスタイル」

第二回　「今のからだを愛すること」

第三回　「1年の終わりに思うこと」













--------------------1日の終りに眠りにつくとき、どんな風に過ごしていますか？



大人になると自分で自分の気持ちをコントロールする必要がある場面が増え、それは眠るときも同じ。たとえ落ち込んでいてなかなか眠りにつけないとしても、次の日が早いのでどうしても睡眠をとらなければいけない夜もあったり。そういう時にどう対応したらいいのか模索し、ようやく見つかってきた感じがあります。


香りはその中の一つ。好きな香りや落ち着く香りで、気持ちを緩めてあげます。イライラして“幸せホルモン”が足りていないと感じたらお腹をマッサージしたり、なかなか眠れない時は呼吸をゆっくり長く。息をゆっくりと吐き切り、もうこれ以上吐けないという状態から更に5秒くらい吐き、吸うことよりも吐くことに意識を集中します。
香り、マッサージ、呼吸法などによって自分を上手にコントロールしてあげて、気持ちとからだをいい眠りに持っていくということをこの年齢になってようやく出来るようになってきた気がしています。












--------------------娘さん（なまこちゃん）との夜のルーティンはありますか？



その時によって違いますが、最近はマッサージを気に入っていて「マッサージして〜」と自分から言うことも。頭が緊張している子どもは多いらしいので、頭を中心に足などグリグリとマッサージしています。

ベッド周りのアイテムは今でも模索中。色々な枕や素材を試してみているところです。夏はリネンかガーゼがやはり肌触りが良く、寒い今は毛布を下に敷いています。娘に読み聞かせはたまにしていますが、最近は自分で読みたがるように。最近は娘が落語を気に入っていて、一緒に落語を聞いたりもしてます。

私自身もベッドで読書したりもしますが、集中出来なかったり寝落ちしてしまったりして、たいてい2ページくらいしか進まなくて…（笑）

娘はパジャマで眠りますが、私は寝る時に着替えるということはしていません。寝るための服に着替えるということが気分の切り替えになるのかもしれないと思ったので、今年はここちここちよく眠れる服を見つけられたらいいですね。














--------------------朝はどんな風に過ごしていますか？



朝はわりと強い方だと思います。だいたい7時過ぎに起きて、まず娘の朝ごはんを作ることが1日の始まり。朝ごはんを食べさせながら珈琲を淹れます。珈琲を飲むことが、頭の中を切り替えるスイッチに。「早く食べなさーい！」ってバタバタ保育園に送り出して、それからシャワーや自分の身支度を。前日に用意しておいた方が朝スムーズだと分かってはいますが、やっぱりその朝の気分で、その日に何を着るのか決めています。1日の始まりである朝は眠りと同じくらいに、私と娘どちらにとっても重要。いかに気分よく朝を過ごせるか、常にアップデートしていけたらと思っています。













◆第5回へ続く





睡眠の大切さをアンケートやコラム、レポートなどいろいろな角度からお伝えしていく睡眠情報サイト「すやすや部」







今回の企画では、美雨さんにご指名頂いた、美雨さんと親交の深い方々にご参加いただきました！

ライター：柿本真希さん
フォトグラファー：前康輔さん
ヘアメイク：高城裕子さん
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坂本美雨さん
ミュージシャン。
5月1日生まれ。音楽に囲まれNYで育つ。1997年「Ryuichi Sakamoto featuring Sister M」名義でデビュー。以降、本名で活動を開始。音楽活動に加え、執筆活動、ナレーション、演劇など表現の幅を広げ、ラジオではTOKYO FMを始め全国ネットの「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんのラジオ番組「村上RADIO」でもDJを務める。おおはた雄一さんとのユニット「おお雨（おおはた雄一+坂本美雨）」待望のファーストアルバム「よろこびあうことは」が2020年6月11日にリリースされた。
動物愛護活動に長年携わり、著書「ネコの吸い方」や愛猫“サバ美”が話題となるなど、"ネコの人"としても知られる。
2015年、出産。猫と娘との暮らしも日々綴っている。