文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授) イラスト/中根ゆたか
顔は全身の状態を表すバロメーターといわれています。顔がむくんだり、たるんだり、こわばったりしていると感じたら、疲れがたまっている証拠です。気温が高くなる小暑のころは特に疲れがたまりやすいので、早めのケアを心がけましょう。
小暑にケアしたいツボ
瞳子髎(どうしりょう)
位置:目じりのくぼみの部分。左右にあります。
方法:親指をツボに当てて、くぼみの奥に指が入っていくようなイメージで、イタ気持ちいい程度にゆっくりと5秒ほど押してみましょう。
効果:目尻のたるみやシワの改善、目の下の血流やリンパ液の流れを促して、くまを薄くします。また、目の充血や眼精疲労、頭痛などにも効果があります。
頬車(きょうしゃ)
位置:エラの少し内側、歯を噛みしめたときに盛り上がる部分。
方法:人差し指のはらをあて、皮膚をもち上げるように左右同時に押します。1回5秒ほど押す刺激を5回行います。
効果:顔のたるみやむくみ・フェイスラインのたるみ・口や目のゆがみに作用します。また、口もとのシワの予防、二重あごやニキビの改善、そのほかには、顎関節症・口まわりやあごの筋肉のこわばり・歯痛・肩こり・頭痛などにも効果的です。
顴髎(けんりょう)
位置:小鼻の横、頬骨の隆起のすぐ下にあるツボ。
方法:親指のはらをあてて、イタ気持ちいい程度に5〜10秒押します。
効果:頬のたるみ・しわ・くすみなどに効果があり、皮膚のターンオーバー促進にもつながります。歯痛や眼精疲労にも効果的です。