2024.07.12

小暑(しょうしょ)/疲れのたまった顔を集中ケア

  • Lifestyle

文/伊藤和憲(鍼灸師・明治国際医療大学教授) イラスト/中根ゆたか

顔は全身の状態を表すバロメーターといわれています。顔がむくんだり、たるんだり、こわばったりしていると感じたら、疲れがたまっている証拠です。気温が高くなる小暑のころは特に疲れがたまりやすいので、早めのケアを心がけましょう。

小暑にケアしたいツボ

瞳子髎(どうしりょう)
位置目じりのくぼみの部分。左右にあります。
方法親指をツボに当てて、くぼみの奥に指が入っていくようなイメージで、イタ気持ちいい程度にゆっくりと5秒ほど押してみましょう。
効果目尻のたるみやシワの改善、目の下の血流やリンパ液の流れを促して、くまを薄くします。また、目の充血や眼精疲労、頭痛などにも効果があります。

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頬車(きょうしゃ)
位置エラの少し内側、歯を噛みしめたときに盛り上がる部分。
方法人差し指のはらをあて、皮膚をもち上げるように左右同時に押します。1回5秒ほど押す刺激を5回行います。
効果顔のたるみやむくみ・フェイスラインのたるみ・口や目のゆがみに作用します。また、口もとのシワの予防、二重あごやニキビの改善、そのほかには、顎関節症・口まわりやあごの筋肉のこわばり・歯痛・肩こり・頭痛などにも効果的です。

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顴髎(けんりょう)
位置小鼻の横、頬骨の隆起のすぐ下にあるツボ。
方法親指のはらをあてて、イタ気持ちいい程度に5〜10秒押します。
効果頬のたるみ・しわ・くすみなどに効果があり、皮膚のターンオーバー促進にもつながります。歯痛や眼精疲労にも効果的です。

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ワコール ボディブック|小暑(しょうしょ)/疲れのたまった顔を集中ケア(2021.07.07公開)より

伊藤和憲(いとうかずのり)

鍼灸師・明治国際医療大学教授・鍼灸学部長・鍼灸臨床部長
1972年生まれ。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。明治国際医療大学鍼灸学部教授。明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科教授、同大学大学院研究科長。2012年~2014年、厚生労働省科学研究費助成事業 地域医療基盤開発推進事業「慢性疼痛患者に対する統合医療的セルフケアプログラムの構築」, 2014年~2015年同研究助成事業「鍼灸における慢性疼痛患者の治療方針ならびに医師との連携に関するガイドライン」の研究班班長を務める。また、2016年より過疎化対策の一環として京都府南丹市にて養生の体験教室「MIYAMA 森の湯治場」、さらには奈良県宇陀郡曽爾村の美人プロジェクトを監修。明治国際医療大学附属鍼灸センター長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導している。
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