2025.09.06

からだ整う、水とわたしの上手な付きあい方

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9月。暦の上では秋なのに、まだまだ暑い日が続きますね。

そんな残暑の中ふと思い出すのが、

「水は12リットル飲むといいらしいよ」

というあのフレーズ。

健康にいい気がして挑戦してみたものの、お腹が冷えたり、逆にむくんだり

そんな経験はありませんか?

実は水は「たくさん飲めばいい」わけじゃないんです。

大切なのは、自分の体に合った飲み方。

今月はそんなからだにやさしい水分補給のコツをお届けします。

水は“ただの飲み物”じゃない

赤ちゃんの体はなんと約90%が水分。

けれど大人になると、その割合は50%前後まで減ってしまいます。

だからこそ、水分補給は若さと元気を保つための基本中の基本なんです。

健康な大人が1日にとりたい水分量は、男性でおよそ2.53.7リットル、女性で2.02.7リットル。

でもこれは普通の気温の中で普通に生活しているときの目安。

運動をした日や、妊娠・授乳中のときは、さらに0.51リットルをプラスしてあげると安心です。

なんとなく不調実は水不足?

「なんだか疲れる」「集中できない」その不調、水不足のサインかもしれません。

私たちは呼吸や汗、排泄で毎日23リットルの水を失っています。

尿の色が濃いと感じたら、すでに脱水気味かも…

そんなとき頼りになるのが「白湯」。

沸かしたお湯を少し冷ますだけのシンプルな飲み物ですが、体の内側をやさしく温め、巡りを良くしてくれる強い味方です。

冷たい水や甘いドリンクよりもスッと体に染みわたり、飲むたび心までほっと落ち着きます。

ここからは、あなたの体質に合った水との付き合い方をご紹介します。

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気づいたら体がカラカラなSunタイプ

Sunタイプのあなたは、真面目で頑張り屋。

デスクに向かって集中していたら交感神経が優位になり、気づかないうちに体はカラカラなんてことも。

そんなあなたにおすすめなのは、作業や外出の前後に白湯をひと口、長時間の作業中は1時間ごとに少しずつ飲むこと。

こまめな水分補給で、体から水分が逃げていくのを防ぎましょう。

水分補給のタイミングが乱れがちなAirタイプ

夜更かしや不規則な食生活など、生活リズムに左右されやすいAirタイプ。

気づけば水を一気飲みして、お腹がちゃぽちゃぽなんてこともありますよね。

コツは「時間を決めて飲む」こと。

朝起きてすぐ、食事の1時間前、夜寝る前――この3つのタイミングで白湯を飲む習慣をつくってみましょう。

水分補給を合図にすれば、生活リズムも自然と整っていきます。

代謝が落ちやすいWaterタイプ

冷えや年齢による変化で代謝が落ちやすいWaterタイプには、ただの白湯よりも鉄瓶で沸かした白湯がぴったり。

鉄分やミネラルを自然に補うことができます。

特にミネラルは骨や歯の材料になるだけでなく、筋肉の動きや神経の伝達にも関わる大切な栄養素。

白湯に一工夫をプラスした一杯で、体のめぐりをサポートしてあげましょう。

小さな一杯から始める、心地よい習慣

水は生きるために欠かせないもの。

でも「たくさん飲めばいい」というわけではなく、自分の体や生活に合った飲み方を見つけることが大切です。

夏の疲れが残りやすく、気温や湿度の変化で体も揺らぎがちな時期だからこそ、

あたたかい白湯を一杯、丁寧に飲む時間を持ってみませんか?

その小さな習慣が、きっとあなたのからだとこころをやさしく整えてくれます。

伊藤 和憲(いとう かずのり)

鍼灸師 / 明治国際医療大学 鍼灸学部長・教授
鍼灸学医学博士・日本養生普及協会会長・日本疼痛学会理事。明治国際医療大学鍼灸臨床部長を務める。
慢性疼痛に対する鍼灸治療、東洋医学的な健康観である養生学の第一人者であり、
『今日からはじめる養生学』(集英社インターナショナル)など著書多数。
東洋医学に基づき、現代女性のための心身のセルフケア指導も行うなど活動は多岐にわたる。
*YojoCheck / Yojoコツ / 1日の過ごし方 / 二十四節気の過ごし方 を監修