ホーム > ワコールニュース&トピックス > ニュースリリース  > 【イベントレポート】イチロー氏が“over 51”世代のためのスポーツテストを開催 イチロー氏発案「かつて運動していた人...

ニュースリリース

ニュースリリース

2025.11.20

【イベントレポート】イチロー氏が“over 51”世代のためのスポーツテストを開催 イチロー氏発案「かつて運動していた人たちが、もう一度カラダを動かすきっかけを」 一般参加者と一緒に体験する「CW-X×イチロー“over 51”スポーツテスト」

株式会社ワコール(本社:京都府京都市、代表取締役社長執行役員:川西啓介)が展開するコンディショニングウェアブランド「CW-X(シーダブリュー・エックス)」は、2025年11月19日(水)にイチローさんがキャプテンを務める「Team CW-X(チーム シーダブリュー・エックス)」の活動として、51歳以上の方を対象にしたCW-X×イチロー“over 51”スポーツテストを実施いたしました。
本イベントは、企画当時51歳のイチローさんの「運動から離れた同世代の方に、再びカラダを動かすきっかけを」という想いからスタートし、抽選で選ばれた方がスポーツテストに参加しました。事前に実施したアンケートで参加者に応募動機や意気込みを伺うと「CW-Xを長年愛用しているのでイチローさんとカラダを動かしてみたい」「新しい運動方法やコンディショニングを学びたい」「年齢に負けず自分を高めたい」といった健康や体力維持への意識、同世代としての挑戦など前向きな思いやチャレンジ精神に対する声が多く寄せられました。
本イベントは三部構成で、第一部は「自分のカラダを“知る”」をテーマに、ワコール人間科学研究開発センターが独自に開発したスポーツテストを実施し、股関節機能や全身の連動性を計測しました。続く第二部では、イベントの趣旨説明、第一部のスポーツテストの解説が行われました。その後、イチローさん、福士加代子さん、株式会社ワコール社長の川西による座談会が開催され、コンディショニングの重要性や、51歳からの「自身のカラダの状態を知る大切さ」「51歳からのコンディションのととのえ方」について語られました。そして、第三部では、日常生活の中で取り組めるトレーニングをイチローさんとともに実践。股関節を中心とした運動を行い、イチローさんから直接アドバイスを受けられる貴重な時間となりました。参加者は、イチローさんの動きを手本にしながら熱心にカラダを動かし、会場内には活気と笑顔があふれ終始盛り上がりました。

集合写真.jpg

ワコール独自のスポーツテストを体験
開催の挨拶に登場したイチローさんは「今日お越しの皆さんは、運動が好きだけれど一度離れてしまった方や、もう一度カラダを動かすきっかけが欲しい方、何かに挑戦したい方などポジティブな意気込みをお持ちの方々だと伺っています。僕は今も野球をしていますが、この年齢まで致命傷になるケガをせず運動ができているのは、自分のカラダのコンディションを把握しているからです。コンディションをととのえることや、それを続けることの大切さを日々感じています。」と開会の挨拶とともに、参加者にメッセージを送りました。
開会あいさつ.jpg

第一部では、ワコール人間科学研究開発センターが独自に開発したスポーツテストを実施。スポーツテストは、筋力・柔軟性・バランス能力の運動機能全般を計測する「運動機能テスト」、股関節の安定性・可動性を計測する「ファンクショナルリーチテスト」、肩甲骨の可動性を計測する「ショルダーモビリティテスト」、全身運動のボール投げによる腕機能・動的能力を計測する「スローイングテスト(コントロール能力)」の4種目を行いました。
スポーツテストの4種目
運動機能テスト.jpg
ファンクショナルリーチテスト.jpg
ショルダーモビリティテスト.jpg
スローイングテスト.jpg
4種目のスポーツテストについて解説 スポーツテスト終了後の第二部では「51歳からのコンディショニングを“学ぶ”」と題して、スポーツテストの趣旨や「CW-X」についての説明、トークセッションを行いました。「CW-X」ブランドマネージャーの松井孝明はイベントについて説明し「本⽇のイベントは、イチローさんが現役時代につけた背番号『51』、そして企画当時のイチローさんのご年齢にちなんで、51歳以上の⽅を対象にコンディショニングの重要性を伝えるとともに、運動への挑戦や継続を後押しすることを⽬的に企画しました。⼀般的に50代以降は、何もしないでいると体⼒や運動能⼒の⾯で持久⼒・筋⼒・パワー・柔軟性・バランスの機能は年々低下するとされていますが、これらはいつでも鍛えることができると⾔われています。私たちは、高いパフォーマンスを求めるトップアスリートから、仕事でカラダに負荷のかかる⽅など、アクティブにカラダを動かすすべての⼈のコンディションの維持・向上に寄与したいと考えています。今日は心ワクワク・ドキドキさせながら、素敵な一日にしていただきたいと思います。」と語りました。
続いて、ワコール人間科学研究開発センターの坂本晶子からは、4種目のスポーツテストについて解説。「ワコール⼈間科学研究開発センターでは『より美しく、より健康に、より快適に』を研究指針とし、カラダのかたちや動き、製品をつけたときの暑さ寒さ、筋⾁の疲れやすさ、肌ざわりなどの感じ⽅の研究から、新製品やサービス開発、製品評価法開発などに取り組んでいます。今回、スポーツテストで体験いただいた『オリジナル運動機能テスト』は、外⾒だけでなく内⾯も充実させ、⾃分らしくイキイキとした⽣き⽅に憧れをもつ⽅々へ、⾃分のカラダを知ってほしいと思い開発したものです。『運動機能テスト』は、片脚をスイングする動作から、筋⼒・柔軟性・バランス能⼒をみるもので『股関節の柔軟性』と『カラダの安定性』を軸にタイプで分けて評価することで、自分の弱点を知ることができます。股関節の安定性と可動性を測る『ファンクショナルリーチテスト』は、ボディバランスアップモデルのパフォーマンスを調べるのに活用しています。私たちの調査では、50〜60代の平均は男性38cm、⼥性35cmでしたが、皆さんの結果は平均値を若干上回り、最高で50cmの方もいました。肩関節の可動域がわかる『ショルダーモビリティテスト』は、トップスのJYURYU(ジュウリュウ)を着⽤したときのパフォーマンスを調べるのに活用しています。また、腕の連動性と狙った場所へアプローチできる調整⼒がわかる『スローイングテスト』では、2回とも真ん中に入った方もいらっしゃいました。ぜひ、これからもカラダを動かして、いろんなことに挑戦してください。」と説明しました。
現役時代よりも厳しいトレーニングをするイチローさんからアドバイス
その後「Team CW-X」のキャプテンであるイチローさん、副キャプテンの福士さん、ワコール社長の川西が登場しトークセッションを行いました。まずは「自身のカラダの状態を知る大切さ」について話しました。イチローさんは「心・技・体って言葉、よく聞きますよね。でも僕は『体・心・技』の順番で大事だと思っています。心がととのっていてもカラダが元気でなければ元気でいられない。カラダが元気であることが一番大事なので、それを測るセンサーを常に敏感な状態にしておきたいなと思います。」と、カラダの状態を知ることの大切さについて語りました。これに対して川西は「私はお二人のようなアスリートではありませんが、カラダの状態は会議などでのパフォーマンスにも影響があるように感じます。」とコメントしました。
イチローさん、福士さん、川西社長登場の様子.JPG
続いては、「51歳からのコンディションのととのえ方」について話しました。イチローさんは「これを言うといつも驚かれるんですけど、現役時代よりも今の方が、トレーニングの量・強度どちらも高いんです。現役時代、特にシーズン中は普段と違うことをするのはリスクがあるので、かえって強度を上げることは出来なかったのですが、今はそれができます。年齢を重ねると回復に時間がかかるイメージがありますが、むしろ回復しやすくなっているという感覚があり、カラダをととのえてトレーニングを続けていけば、50歳を過ぎてからでもまだ変化を起こせると実感しています。」と、現役の頃より厳しいトレーニングをしていることを聞いた福士さんは、「誰もがイチローさんほどのレベルに到達することは難しいと思いますが、コンディショニングやトレーニングを続けられるよう、自分にあった方法を探せるといいですね。」と応じ、イチローさんに共感した様子でした。「カラダをととのえるコツは、習慣にすることだと思います。毎日同じ時間に同じことをすると、違和感や変化を感じやすくなり、コンディション維持につながっていきます。かといって無茶は禁物です。力を抜いて頑張ることが、健康寿命を延ばすためにも大切なんじゃないかと思います。」と語りました。この話を受けて川西は「イチローさんのお話を聞いて、日々の積み重ねの大切さを改めて実感しました。」と語り、終始和やかな雰囲気で参加者も新たな気づきを得ている様子でした。
トークセッション②.JPG
トークセッション①.JPG

イチローさんが日ごろから行っている「イチロー式スクワット」を実践
トークセッション後の第三部は「イチローさんとトレーニングを“実践する”」と題して、股関節を中心とした運動を実施。トレーニングの前には、参加者と一緒に準備運動を行いました。
準備運動でカラダがほぐれた後は、いよいよイチローさん直伝のトレーニングがスタート。床に引いた2本線の内側を「歩く」・「走る」の後にスクワットを行い、再び2本線の内側を「歩く」・「走る」ことで、股関節の上に骨盤や上半身がしっかりと乗っている感覚を高めるトレーニングです。このトレーニングのポイントについてイチローさんは「股関節を動かすと、走った時の一歩あたりのストライドが大きくなります。スクワットは、股関節を割ってその間に上半身を入れ込むようなイメージでやってみてください。」と答えました。
質問の答えるイチロー氏.JPG
スクワットするイチロー氏.JPG
続いて、イチローさん自らがお手本となり、走る際の手の振り方を実演しました。力強く、しなやかな腕の動きを見せながらポイントを分かりやすく解説し、参加者の皆さんがその動きを真似しながら実際に走ってみる時間も設けられました。参加者はイチローさんのアドバイスを意識し、手の振り方を工夫しながら真剣な表情で挑戦し、その様子をイチローさんが温かく見守る姿も印象的でした。さらに、イチローさんは現役時代を彷彿とさせるスピード感としなやかさを兼ね備えた走りを披露しました。参加者はその見事なフォームに驚きと歓声をあげ、食い入るようにイチローさんの走りを見つめ、満足そうな表情でトレーニングが終了となりました。
ランニングしているイチロー氏.JPG
一般トレーニング.jpg

最後は参加者と記念撮影を行い、盛況のうちにイベントは終了。アンケート回答者69名のうち「今後日常的にカラダを動かしたいと思った」と回答した方が100%、「このイベントに参加してみてよかった」と回答した人が約99%となり、イベントの満足度の高さだけでなく、運動習慣に対する高い意欲も見受けられました。その他、参加者からの声として「同世代の方々と一緒にカラダを動かしてとても楽しかったです。これからもCW-Xを愛用していきます。」や「大阪から来たかいがありました!今日学んだことを同世代の仲間たちに伝え、もちろん自分自身もコンディションをととのえることを継続していきたいです。」といった声が寄せられ、参加者が今回の体験をきっかけに前向きな変化を感じており、本イベントが日常の健康づくりや運動習慣のきっかけとなったことがうかがえました。