裸体画や動物から、美しい体を考える。
女性の体と心を多様なアプローチで読み解く「乳房文化研究会」の定例研究会に参加しました。テーマは「人体の美しさ」。裸体画の歴史をめぐる講演では、日本人の顔に8等身の体を合わせた黒田清輝の「智・感・情」(1897-99)が紹介され、プロポーションの向上と女性のメンタリティを予見したような新しさに驚きました。
また、動物学から美しい体を考える講演には、鳥類の実験結果が。くちばしと足が赤系のキンカチョウは、くちばしが赤いほどモテ度が上がり、赤系の足輪をつけてもモテますが、体の中にない青や緑の足輪や赤くぬった尾羽は嫌われるそう。コクホウジャクという鳥は、健康状態を表す長い尾羽をさらに伸ばすとモテるのでした。
なんだかメイクやファッションに通じるものがありますね。美しい体の本質は<健康的なナチュラルボディ>なのでしょうか。確かに、体の中にない過激な色のリップやネイル、頽廃的なゴシックファッションなどは、お洒落度は高いものの、モテからは遠いかもしれません。人体の場合、栄養状態が最も反映されるのは手足だそうで、手足の長さもモテのポイントなんですって!
これらの話題がタイムリーに感じられたのは、この春夏、ゴルチエ、グッチ、アレキサンダー・ワンなどの人気ブランドがこぞって、健康的なアウトドアイメージの新しいランジェリー・ルックやアスレチック・ファッションを提案しているからです。
走りたくなるショップがオープン。
そんな健康志向のファッションをあと押ししているのが、ランニングブーム。2月7日、皇居ランナーの聖地半蔵門にCW-Xの直営店がオープンしたのは、ナイスなタイミングでした。女性ランナーのターミナル施設も併設され、シャワー、ロッカー、パウダースペースを完備。スポーツタイツやタオルのレンタルもできるんですよ。
ショップには、CW-Xのスポーツウェアや小物がいっぱい。スタッフのファッションを参考に、私は、走る予定もないのにコーディネートをあれこれ考えてしまいました。ワコールらしくクロスウォーカー、スポーツブラなどのインナーも充実。ここは走る人、歩く人、そして着るだけの人もOKのお店なのだなと思いました。
「バストの揺れは下垂につながるのでスポーツブラが必要」というスタッフのアドバイスにも納得。その代わり、走った後は「エレガントな下着に着替えてデート」なんていかがでしょうか。何といっても、ここではシャワーと共にハウス・オブ・ローゼのアメニティやナノケア、ナノドライヤーが自由に使えるのですから。
アフターランのランジェリーとしては、MCのカップ付きスリップなどがおすすめ。優しいコントラストのヒョウ柄で、セクシーというより風を感じる自然なディテールが今の気分。肌になじみ、モテにつながりそうです。バックレスなので、背中が大きく開いたドレスの下に着ればスレンダーなアスレチックボディを強調できるかも......あ、その前に、走りこんで鍛えなくちゃ、ですね!
■CW-X:https://www.cw-x.jp/