色とデザインで気分を高めたい
春から初夏へ、輝くような季節です。たとえ家の中で過ごす時間が長くても、心はワクワクするようなことを求めているのではないかと思います。こんなときこそ、自分にとって本当に大切なものを静かに見極めるチャンス。からだの声に耳をすませ、食べることや眠ること、身につけることを楽しみたいですね。健康を意識する日々の中で、改めて肌にふれる下着の大切さや、自分の中の下着愛に気づく機会も多いのでは? 疲れを癒し、五感をリフレッシュする下着の力は、大きいです。
時代が変わるとき、下着はいつも女性の気持ちに寄り添ってきました。1948年に創業し、女性の心とからだを解放してきたパリのランジェリーブランド、シモーヌ・ペレールもそのひとつ。今シーズンの軽やかな色とデザインは、目に入るだけで気分が上向きになります。ローズピンクのフルカップブラは、前中心の低いプランジングタイプ。肌の上でタトゥーのように浮かび上がるチュールエンブレースの1枚仕立てです。爽やかな白のブラも、リフレッシュにぴったりではないでしょうか。
未来への期待を込めて、シモーヌ・ペレールの2020年秋冬コレクションも見てみましょう。「イプノーズ・セレステ(催眠)」というテーマですが、イプノーズには催眠術という意味もあり、一瞬で陶酔させるような魅惑的なデザインといえるかもしれません。とりわけ、満天の星を思わせる大小の星をちりばめたボディスーツとブラジャーは、大胆かつロマンティック。こんな宇宙的セクシーに出会ったら、またたく間に別次元に連れ去られてしまいますね。
一方、淡いサーモンピンクのブラとショーツは、レトロな雰囲気にこだわりのディテールが詰まった、クチュールというべきもの。エンブレースとチュールレース、サテンが織りなすイノセントな輝きは、もはやアートの領域。70年以上にわたり、パリジェンヌに選ばれてきたブランドのクリエーションとは、こういうものなんですね。非日常感のあるインポートランジェリーの新作は、いつだって私たちの心をときめかせてくれる頼もしい存在です。
肌ざわりの良い下着でリラックスしたい
ゆったりと過ごしたい季節の変わり目は、からだを深いリラックス状態へ導いてあげたいですね。1884年創業のハンロなら、心強い味方になってくれるでしょう。スイスとの国境に近いオーストリアに本社があるこのブランドは、隣接する工場で編まれる生地が素晴らしいのです。サステナビリティは、ファッションの重要な課題ですが、着ることの本質を見据え、このテーマに自然に取り組んできたのがハンロ。130年以上の歴史を持つこのブランド自体が、もともとサステナブルなのです。
テレワークが増え、ルームウェアを選ぶことが楽しみになってきた今、下着からナイトウェア、ラウンジウェアまで幅広いアイテムを網羅したハンロを選択肢に加えない手はありません。今シーズン登場したノンワイヤーの総レースブラは、ベージュ、ブラック、ホワイト、どのカラーも魅力的。つけ心地の快適さに加え、クラシカルなエレガンスやセクシーさを備えています。肌で感じることのできる上質さで、日常をアップデイトしたくなりますね。
ハンロの2020年秋冬コレクションを先取りしてみると、テーマは「ゼロ・グラビティ(無重力)」。古いルーティンを捨て去り、無重力状態で本来のバランスを取り戻そうという考え方には、何やら予言めいた希望が感じられます。ウールとシルクを使用したソフトな肌あたりのインナーは、個性的なレース使いが特長で、アウターとしての役割も果たしてくれる。まさにオンとオフの間を浮遊し、ストレスから解き放つフローティング・ウェアといえるでしょう。
ハンロのキーワードは「バーサビリティ」。用途を限定しない自由なウェアという意味です。眠るとき、くつろぐとき、仕事をするとき、あらゆる境界を曖昧にし、なおかつおしゃれなウェアが今、ほしいなと思います。たとえば、ワンピースとしても着られるコットン100%のナイトドレスは、さらりとした風合いで、吸いつくようなしっとりとした肌ざわり。美しいドレープが心地よく、1日中着ていたくなります。好きなときに、そのまま気持ちよく眠ってしまってもOKなドレスなんて、最高だと思いませんか?
シモーヌ ペレール[SIMONE PERELE]
https://www.wacoal.jp/import/perele/
ハンロ[HANRO]
https://www.wacoal.jp/import/hanro/