魅惑のランジェリーエッセイ 上流下着のつどい Upper Inner Salon|ワコール

24 Mar, 2021

ワコールディア。
未来へつなぐ美のメッセージ。

ファイナル・コレクションの先見性

WACOAL DIA SPRING&SUMMERコレクションより(17Group・5月発売予定)
WACOAL DIA SPRING&SUMMERコレクションより(17Group・5月発売予定)

 オンラインのコミュニケーションが増えるにつれ、ファッションの力が再認識されています。見た目の印象をぱっと華やかにするトップスやアクセサリー。堅苦しくなく、カジュアル過ぎず、ここちよく気分をアップデートしてくれる新しい装いのセオリー。WACOAL DIA のファイナル・コレクションとなる2021年春夏のラインアップを見て感じたのは、そんな時代の気分に寄り添う、しなやかな親和性でした。いま私たちが求めているバランスへの答えが、目の前にあったのです。

 自然の中で撮影されたビジュアルイメージは思いのほか新鮮で、光に映える洗練された素材とその透け感の美しさ、そして、肌をよろこばせる夢のような着ごこちが、香るように伝わってきます。とりわけ、上半身にデザインのポイントがある、トップスやワンピースの優美さといったら。WACOAL DIAがさまざまな「とっておきのシーン」で選ばれてきた理由は、どんなシチュエーションでも瞬時に絵になってしまう、かろやかなフレキシビリティにあるのだと思いました。

伝統的な柄をWACOAL DIAらしくモダンに表現(16Group・4月発売予定)

 春夏のテーマのひとつは、永遠のベーシックといわれるグレンチェック。スーツやジャケットの定番として、きちんとした印象を与えるマニッシュなこの格子柄を、オリジナルのモダンなプリントに昇華させ、高度な縫製技術でやわらかなドレスアップスタイルに仕立て上げたのですね。ネックまわりがジュエリーのようなトップス(17Group)も、赤と白のラインがフレッシュなトップスやワンピース(16Group)も、伝統的な世界を抜け出し、息を吹き返した妖精たちのよう。

ミニマムな黒で魅せる CŒUR SIENNE(クールジェンヌ)

 ミニマムな黒で魅せるクールジェンヌのシリーズも、いまが旬。バストシルエットの美しさは比類なく、ペチコートを合わせればパーフェクトなコーディネイトが完成しますが、ほかのボトムを合わせても素敵です。思い返せば、黒の秘密を教えてくれたのはWACOAL DIAでした。すべての色を掛け合わせてつくった黒は、それぞれの色味の強弱で異なる表情を見せ、素材の光沢感によっても変化するのだと。女性の肌の輝きをもっとも引き立たせる黒が、ここにはあります。

新しい夢をつくり続けたヒストリー

 WACOAL DIAが今シーズンで終了すると聞いたときは、言葉を失いました。数多の思いが交錯する中、脳裏をよぎったのは「フランスだけでは、つくれなかった。日本だけでも、つくれなかった」という2004年のデビュー・コレクションのキーフレーズ。西洋と東洋の文化、クラシックとモダン、美意識と機能など、相対する価値を響き合わせ、全く新しいスタイルを生み出すクロスカルチャーをコンセプトに、前例のない独創性のあるクリエーションに挑み続けた17年間の功績は、はかりしれません。

新しいチュールコート(4月発売予定)と大好評のリバーシブルコートの新色

 「新しい下着文化の創造」をテーマにスタートした当時が、ついこの間のように思えるほど、その歩みは鮮やかでした。インナーとアウターの美しさが響き合い、下着やランジェリーという枠組みは、ごく自然に解き放たれていったのです。今や定番アイテムとなったコートは、WACOAL DIAらしいデザインと縫製技術が生み出した、ひとつの到達点というべきもの。大好評のリバーシブル仕立てのコートには新色2色が加わり、コレクションを象徴するチェックのチュールコートは4月に登場予定です。

 もちろん、原点であるブラジャーの魅力も語り尽くせません。「やわらかい部分はやわらかく」「美しい部分に厚化粧は不要」という考えをベースに、シンプルで美しいフォルムとセクシーさ、ここち良さを追求。完成した6タイプのブラは、不動の人気を誇るものばかりです。今シーズン、そんなベーシック・コレクションに、はじまりの季節にふさわしい3つの新色が加わりました。ものづくりとともに夢をつくってきたWACOAL DIAの精神を未来へとつなぐ、最高のプレゼントといえるでしょう。

 ブランド名のDIA(ディア)の由来は、フランス語でダイヤを意味するDIAMANT(ディアマン)。そこに込められたのは「どんな女性にも輝いている部分があり、その個性を磨けば、誰もが本物のダイヤモンドになる」というメッセージでした。年齢というポジショニングをせず、美意識を高く持つすべての女性にポジティブな力をもたらしてくれたWACOAL DIA。私たちは、そのアイテムを身につけるとき、やさしく磨かれて、みずから光を放つ自分自身を感じることができるのではないでしょうか。

Related Story

着る、見る、学ぶ、クールビューティな夏へ。

着る、見る、学ぶ、クールビューティな夏へ。

Yue(ユエ)でかなえる真夏のクールビュ…
  • CULTURE
  • KCI
  • LIFE STYLE
  • Yue
  • ワコールスタディホール京都
  • 下着
  • 展覧会
人生を楽しくする、ブラヂカラ。

人生を楽しくする、ブラヂカラ。

私をその気にさせるブラヂカラ
  • AMPHI
  • Salute
  • une nana cool
  • 下着