魅惑のランジェリーエッセイ 上流下着のつどい Upper Inner Salon|ワコール

24 Dec, 2010

セクシーの戦略

男性をとりこにする肌の露出とは?

パルファージュ ノンワイヤーブラ BCL114 BL ¥6,300<br>ワイヤーレスなのに脇寄せ機能がある自然なまるみの三角ブラ。開放感とやわらかな肌ざわりが魅力。(2011年2月発売)
パルファージュ ノンワイヤーブラ BCL114 BL ¥6,300
ワイヤーレスなのに脇寄せ機能がある自然なまるみの三角ブラ。開放感とやわらかな肌ざわりが魅力。(2011年2月発売)

 来年4月に結婚が決まった英ウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんの公式婚約写真が発表されました。フォーマル版とカジュアル版の2枚のポートレートは、マリオ・テスティーノが撮影したもので、ファッション雑誌の1ページのよう。
 これに先立ち話題となったのが、ケイトさんが大学時代、学内のチャリティ・ファッションショーで友人がデザインしたシースルーのドレスをまとった写真。同級生だった王子がこの時の彼女の姿に惚れ直し、ふたりは急接近したのだとか。王室に入る女性がこんなに大胆なドレスを!と驚きましたが、よく考えてみれば、どんなセレブも夜の正装のときは必ず肌を露出しますよね。イブニングドレスには、胸と肩を大きくあけ、袖はなし、裾はくるぶしより長く...などのルールがあるからです。

『下着の社会心理学』朝日新書
ワコールの女性心理研究プロジェクト「ココロス」と聖心女子大学文学部の心理学教授が共同でおこなった調査・研究をまとめた本。

 『下着の社会心理学』(朝日新書)によると、肌見せファッションは「中高年層からは異性を性的に刺激する下品な服装と考えられがち」だが、人はもともと「状況によって肌の露出を恥ずかしいと感じない場合がある」ということでした。太陽が燦々と照るビーチでの水着姿は恥ずかしくないし、夜のパーティには暗めの照明の下でも沈まないキラキラとした露出度の高いドレスがふさわしいというわけです。
 ケイトさんだって、シースルーのドレスで通学していたら「彼女ちょっとおかしいんじゃないの?」と言われてしまったはず。いつもきちんとしているからこそ、ここぞという時の必然的な露出が魅力を放ち、社会的にも許されるのでしょう。

日常が美しい人へ。

 下着についても同じことがいえそうです。場違いなシチュエーションでの勝負下着は、いざという時の効果を薄れさせてしまうかもしれません。セクシーな下着を毎日つけるのではなく、ふだんは清楚な下着で勝負日とのギャップを楽しむのが、ロイヤルファミリー的な正しい戦略のような気がします。
 前述の本の調査によると、下着の主な心理効果は「アピール」「気合」「安心感」。この中で唯一アウターよりも勝っていた「安心感」は「ブランド性」と「つけ心地」によってもたらされるという結果が。そう、これこそが日常の下着に求めるべき真の効果ではないでしょうか。つけ心地のいい上質な下着は「価値あるものに自分が包まれているような」感覚を生み、心の緊張や不安をやわらげてくれるというのですから。

 その点、デート、パーティ、ビジネスなどシーン別にランジェリーを提案しているパルファージュのHOLIDAYシリーズやルームウェアなら、日常を価値ある安心感で包んでくれることは間違いありません。ところで私は以前、いつもびしっとスーツを決めている女性の、ラフな休日出勤姿にはっとすることがありました。ドレスアップ姿が美しいのはある意味当然ですが、逆のインパクトははるかに上級。休日ウェアから立ちのぼるリラックスした清潔感は、一朝一夕でつくられるものではありません。
 一方、スーツを脱いだ男性にはがっかりすることも多いですが...。公式婚約写真のカジュアル版では、セーター姿のウィリアム王子がケイトさんを思い切り抱きしめていましたが、ふたりともさすがの上品さで「合格!」と思いました。あたりまえか!?

(写真上から)
 パルファージュ ブラキャミ CCL214 ¥7,875 プリンセスラインがボディをすっきり見せるカップ付きキャミソール。(2011年2月発売)
 パルファージュ ブラキャミ UCL108 ¥8,400 部屋着にもインにもOKのカップ付きキャミソール。薄手でもあたたかい素材を使用し、アウターからのぞきにくい設計。(2010年秋冬商品)
 パルファージュ カーディガン NCL612 ¥6,615 ウエストのリボンがアクセントのルームカーディガン。レーシィーな透け感はリラックスモードでありながらフェミニン。(2011年4月発売)

■パルファージュ: https://www.wacoal.jp/parfage/

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