この夏、お尻の脂肪がずれ下がる!?
猛暑対策にともなうクールビズの影響ははかりしれません。ビジネスの場にも生足やサンダルが浸食し、街は梅雨明けとともに盛夏のリゾート地のような状況に。ハッピーアワーを実施しているレストランやカフェには、明るいうちからボヘミアンなマキシ丈スカート女子や、ゆるめのハーフパンツ男子がたむろしてビールを飲んでいたりします。
中田英寿などのマネジメントで知られるPR会社、サニーサイドアップでは7月1日より「ハイパークールビズ」を推進中だそう。社内ではなんと浴衣や水着、下駄や雪駄といったスタイルもOKで、来社したお客様にもこれらのアイテムを貸し出すというから徹底しています。
しかし先日、そんな状況に喝を入れる記者発表会がワコール東京本社で開催されました。加齢によるおなかとヒップの体型変化について、最新の研究成果が公開されたのですが、目が釘付けになったのがヒップの見た目の変化。半円形の状態(ステップ0)から、下部がたわんだ状態(ステップ1)、全体が四角くなり頂点が下がった状態(ステップ2)、股関節付近がそげて内に流れた状態(ステップ3)への変貌がリアルに映し出されました。
一方、MRIによる身体内部画像では、加齢とともにヒップの筋肉が衰えてゆるみ、脂肪がずれ下がる様子が明らかに。一度ずれ下がったヒップは元には戻らないだろうなと思わせる衝撃の画像でした。この夏、涼しさを最優先したゆるいボトムの下に、さらにゆるい下着などつけていたら、あっという間にステップ3への階段を駆けのぼってしまうのではないかと私は大いに不安になったのです。
ボーイレングスの新星を発見。
ただし20代でステップ2の人がいる反面、40代でステップ0の人もいるという調査結果が一筋の光明を与えてくれました。まさに私たちは今、ゆるボトムの下にどんな下着をつけ、どう行動するかが問われているわけですね。実際、体型変化が小さかった人が何をしていたかというと、シルエットを整えつつ揺れを小さくするような機能性ボトムを日常的につけ、歩幅の広いしっかりした歩き方をしていたとのこと。
現実的に考えると、ゆるボトムの下にTバックでは無防備すぎますが、かといってガードルをつける気にもなれません。いろいろ探してみて気づきました。もものつけ根より裾が長いボーイレングスなら、ヒップをすっぽり包み込んでくれて安心感があることに。しかも涼しげでセクシーな新しいボーイレングス、見つけましたよ。アールヌーボーと和柄の折衷のようなMCのショーツ。これならボヘミアンスタイルにも浴衣にもぴったりです。
しっかりした歩き方を実践できるボーイレングスもありました。はいて歩いてカロリー消費をアップする機能性ボトムは、今までロングとセミロングしかなかったのに、今年はショート丈が出たんですね。その名も「ズルイパンツ」。ドーナツライン構造で股関節を支え、脚を前後に動かしやすくすることで歩幅を広げ、歩くスピードをアップする優れもの。さっそく着用してみましたが、これまでにない軽いはき心地が快適です。
安心感があって心地よく、セクシーさや機能性までもがちゃっかり加わったボーイレングスの進化はうれしい限り。一見ゆるゆるのファッションでも、下着は最低限のリスク管理を忘れずにいたいもの。この夏、ゆるいボトムの下には、ずるいボーイレングスを!
■ウイング:https://www.w-wing.jp/