魅惑のランジェリーエッセイ 上流下着のつどい Upper Inner Salon|ワコール

25 Aug, 2011

似合うスタイルの発見!

私たちがお洒落になれない理由。

 悩み多きファッショニスタに思わずプレゼントしたくなる本を見つけました。『誰でも美しくなれる10の法則』と題されたこの本は、人気番組「ティム・ガンのファッションチェック」から生まれただけあって、常識をくつがえす本音トークが炸裂。お洒落の本質に迫り、似合うスタイルの見つけ方を教えてくれる素晴らしい本なのです。
 本当の自分を知り、磨きをかけるためのアドバイスを幅広いアプローチで展開。「年齢のワナ」「快適さのワナ」「H&Mでの心得」「サイズ表記はイカサマゲーム」「クローゼットのあるべき姿」「ほとんどの人は歩き方がヘタ!」「着るだけでわくわくする服を毎日必ず身につける」など、目次を見ているだけで期待が高まります。

 おいしいものを食べたかったら、レシピ本通りに材料を買いそろえるのではなく、まずは自分の味覚にフィットする新鮮な食材を手に入れよう、という感覚に近いでしょうか。一般論を並べた指南本をマスターしても、永遠に似合うスタイルは見つからないのですね。
たとえば「自分にとても似合う服があるなら、その服のサイズなどどうでもいいではないですか......8号だと太って見え、10号だとスマートに見えるなら、どちらのサイズを『大きい』と呼ぶべきなのでしょう?......タグに書かれた数字がそんなにいやなら、家に着いたらすぐに爪切りバサミでタグを切り取ってしまえばいいのです」という具合。ホントのところはどうなのよ?というタブーに迫った毒舌に拍手したくなります。

お気に入りのブラが活躍するのはいつ?

 ちなみに「下着は武器」の項には「どんなにスタイリッシュな服を着ていても、安物の下着を着けていては台無しです」とありました。さすが全米No1.ファッションアドバイザーのティム・ガン、いいこと言いますね。私もこの本を読んで、これまでに出会った<お洒落気分を盛り上げてくれるアドバイザー>を何人か思い出しました。
 以前、友人に教えてもらった下着ショップのカリスマ店長にフィッティングをゆだねたところ、いつもより2サイズも上のブラを勧められて驚いたことがありました。カリスマ店長は<フィットさせるべき部分をきっちりフィットさせ、たりない部分は補う>という潔い考えで選んでくれたんですね。実際、そのブラをつけるととてもきちっとしたスタイルになるため、コンサバ系の服を着る時は今も愛用しています。

 ブラのセミオーダーができる「デューブルベ」のサロン風ショップで受けたサービスも忘れがたいです。あれこれわがままを聞いてもらい、独自の採寸方法でつくってもらった<世界に一着のブラ>は大切な宝物。久々に行ってみようかなと思ってホームページを見たら、とても進化しているので驚きました。二子玉川店には、なんとネイルサロンまで併設されているんですね。ブラとおそろいのネイルにしてもらえるなんて素敵です。
 市販のサイズ感覚から自由になれるセミオーダーブラは贅沢と思われがちですが、価格は意外とリーズナブル。ふだん使いのブラこそ、こういうお店であつらえるべきなのかもしれません。そういえばティム・ガンも「私たちはつい、お気に入りのアイテムを特別な時のためにとっておこうとしますが、その結果、最も気に入っているアイテムをめったに着られずに終わってしまいます」と言っていました。耳が痛いです!

「誰でも美しくなれる10の法則」宝島社
(野澤敦子訳・ティム・ガン/ケイト・モロニー著)

■ワコールデューブルベ:https://www.wacoal.jp/dubleve/

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