自分にも自然にもやさしいを目指したインナーウェアが誕生。
10月下旬から12月上旬くらいまでの穏やかで暖かい天気のことを、何というか知っていますか。そう、小春日和(こはるびより)です。こんな気候の日は、やわらかな気持ちのいい光の中で、ファッションやメイクを楽しみたくなりますね。小春とは旧暦10月のことで、今年の小春は11月5日から12月3日まで。この時期、移動性高気圧が日本をおおい、穏やかな小春日和が何日も続くことがあるそうで、冬が本番を迎える前の、小さな贈り物という感じでしょうか。
今回ご紹介するのは、そんな晴れやかな気分にフィットしそうな新しいインナーウェア「ワコール ナチュレクチュール」です。自然の中で深呼吸をしたくなるようなイメージビジュアルに、「やさしい世界を、身に着ける。」というキャッチフレーズ。着る人にやさしい、肌ざわりのよい素材と肌あたりのよい設計に加え、廃棄材料を抑えたデザインで、環境へのやさしさを目指した新シリーズなのです。さらに、廃棄材料を回収して再利用するリサイクルシステムの確立も進めているとのこと。
写真のブラレットとニットトップは、農薬と肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花を原料とするオーガニックコットン100%を身生地に使用。自然を写し取ったような美しいカラーは、草木染を進化させたボタニカルダイによる染色で、オリーブの葉やバラの花から抽出した色素を使っているそうです(アイボリーは製造工程で水の使用量が少ない無染色)。オーガニックコットンのほか、成長が早いため環境への負荷が少ないマニラ麻の繊維を主原料とする和紙糸を使ったアイテムもあり、異なる着ごこちが楽しめます。
また、やさしさを追求するための縫製へのこだわりも見逃せません。ブラレットは、袋縫い始末により、ほどよいのび感のある生地を、さらに肌あたりのやさしい二重構造に。立体感と厚みのある左右一体のピーナッツ型パッド(取り外し可能)が内蔵され、安定した立体的なバストシルエットをつくってくれるのも心強いですね。ニットトップは、脇接ぎがなく、取り扱い表示も本体素材にプリントされているなど、気になる部分への肌あたりのやさしさがうれしいです。
お気に入りのブラを、愛するということ
肌に直接つける下着には、やさしさという言葉が似合います。最近はノンワイヤーブラの進化と共に、やさしいつけ心地のブラが増え、選択肢が豊かになったのも頼もしい限り。ワコールの歴史をひもとくと、1987年に「からだにやさしいサイエンス」というテーマでキャンペーンを展開していたことがわかりました。当時は、見せることに主眼を置いたボディコンシャスファッションが全盛でしたが、そんな時代にも、人間工学研究に基づく下着の「つけごこち」が追求されていたのですね。
さまざまなやさしさについて考えているうちに、私たちにも、できることがあると気づきました。それは、お気に入りのものを、できるだけ長く使うこと。今、世の中に「ものを大切にする気分」が高まっているのを感じます。洋服や靴のメンテナンスショップを見かけることも多く、中には、セルフでできるお手入れの仕方を教えてくれるお店もあって。メンテナンスを趣味のように楽しむのも、素敵だなと思う今日このごろです。
自分でできるやさしさの第一歩として、私は、ブラをやさしく手洗いしたいなと思いました。きっかけは、「ブラジャーのお手入れ(洗い方)」という動画を見たこと。両手でストラップのつけ根をつまむように持ち、軽く振り洗いする方法が実演されるのですが、「こんなにやさしく洗うんだ」と目から鱗が落ちたのです。ブラを手洗いする意味が初めてわかったような気がしたんですね。ぜひ視聴してみてください。
ブラジャーの洗濯~正しい洗い方でブラ長持ち~|下着の基礎知識
そして、最後にご紹介したいのは、今年14年目となる「ワコール ブラリサイクル」キャンペーン。古くなったブラをリサイクルし、資源として再活用するプロジェクトです。お気に入りのブラとお別れするのはつらいですが、キャンペーンサイトには、ブラとの別れ時をチェックするポイントが書かれており、前向きな別れへと背中を押してくれそうです。愛おしいものたちが旅立ち、新たな始まりにつながるなんて夢がありますね。やさしい世界が、どんどん広がっていくといいなと思います。
2021年「ワコール ブラリサイクル」キャンペーンスタート!
Nature Couture(ナチュレクチュール)
https://www.wacoal.jp/naturecouture/
GOCOCi(ゴコチ)
https://www.wacoal.jp/gococi/
SUHADA(スハダ)
https://www.wacoal.jp/suhada/
AMPHI(アンフィ)
https://www.amphi.jp