いつもの通学路、明るい日中でも犯罪被害に遭うことがあります。防犯グッズを持つことに加え、危険を察知して身を守るために、子ども自身が防犯に関する知識を得て、意識することが大切です。
そこで、京都府警察本部の方に、子どもたちが日常で注意すべきポイントをお聞きしました。お子さまに伝え、親子で犯罪被害を未然に防ぐようにしましょう。
成長するにつれ、活動範囲が広がる子どもたち。女の子の場合は特に、からだの成長について親子で話をして、防犯意識を高めましょう。詳しくは「女の子の防犯意識を高めよう」ページをご確認ください。
通学路などよく利用する道をお子さまと一緒に歩き、身の危険を感じた時に避難する場所を確認しましょう。事前に把握することが大切です。
- 交番
- 「こども110番の家」
- 見守りの大人がいる場所
- コンビニ・スーパー etc.
被害に遭うリスクを軽減するために、お子さまと一緒に日頃の「行動」を再確認しましょう。気をつけてもらいたいポイントは次のとおりです。
- ながら歩きをしない。
- 携帯電話やスマートフォン、音楽などに集中していると、近づく足音に気がつかないことがあります。
- 一人で歩く時は、
左右・時には後ろを確認する。 - 誰かに後をつけられている気がしたら早く家に帰ろうとせず、交番に寄るなど周りの大人に助けを求めることが大切です。助けを求める場所は事前に確認しておきましょう。
- エスカレーターに乗る・階段を上る時、
スカートの裾を押さえたり、
鞄でガードしたりする。 - スマートフォンや、鞄や靴に仕込んだ小型カメラなどにより盗撮される可能性があります。
- エレベーターに乗る時は、
周りを確認しながら乗る。 - 知らない人と2人きりで怖い場合は「郵便物を取り忘れた」「忘れ物をした」フリなどをして、乗らないように(乗っている場合は、降りるように)しましょう。自宅マンションのエレベーターも不審者が侵入する可能性があり、注意が必要です。
名前を呼ばれて知り合いのフリをされたり、緊急事態と言われたりすると、動揺してついていってしまうケースもあるかもしれません。「ついていかない」が第一ですが、お子さまだけで判断ができなかった時のルールを決めておきましょう。
例えば…
- 家族や親戚に電話で確認する
- 交番や警察に行き相談する etc.
「知り合いなら100%安全」とは
言い切れません。
面識のある加害者からの
性被害も発生しています。
何とさけぶかを決めて、周囲に迷惑のかからない場所で声を出す練習をしてみましょう。
声の代わりとなる防犯ブザーもあります。防犯ブザーは、電池が切れていないか、ブザーが鳴るかを定期的に確認してください。
邪魔になるもの(ランドセルなど)は、その場に置いて逃げることを優先しましょう。逃げつつ、周りの大人に助けを求めることが大切です。逃げる場所は事前にお子さまと確認しておいてください。
知らない人に道を聞かれた等、些細なことでも日常と変わったことがあれば、おうちの方と話しやすい関係をつくりましょう。
事件に巻き込まれると、加害者から「誰にも言ってはいけない」と口止めをされる可能性があります。また、被害にあった自分が悪いと責めてしまい、誰にも相談できないことがあります。「悪いのは犯人で、口止めされても相談してね。私はどんな時も〇〇ちゃんの味方だからね」と伝えてあげてください。
ストーカー被害防止啓発動画
「元彼からのストーカー
~ひとりで悩まず即相談~」
同志社大学学生テレビ局と連携し、ストーカー行為の具体的事例や対処法を動画で紹介しています。お子さまと一緒に確認してみてください。
AR(拡張現実)機能付き
女性安全対策パンフレット「みまもり」
京都市・東山区役所と連携し、京都女子大学合気道部、同大学生活デザイン研究所の協力を得て、AR(拡張現実)機能付き女性安全対策パンフレット「みまもり」を作成しました。京都市公式YouTubeチャンネルでは、護身術動画をアップしています。ぜひご確認ください。