一緒に登る大人へのステップ
母娘の「初ブラデート」に
密着してきた
はじめてのブラを買った日を、お母さんたちは覚えていますか?
みなさま、はじめまして。京都でライター業をしている平山と申します。Webを中心としたさまざまな場所で記事を書かせていただいております。
以前、とある媒体でワコールさんを取材したことがきっかけで、ある日広報をご担当されている艸川さんからこんなご連絡がありました。
「平山さんは『ファーストブラ』をご存知ですか?」
「ファーストブラ。はじめて着用するブラのことですよね」
「そうです。第二次性徴期を迎えると、胸がチクチクしたり膨らんできたり、女の子の身体からだには大きな変化が現れます、ブラを着用する時期がきたということなのですが、母娘ともにブラの購入に不安を抱えている方が多いのです」
「たしかに、昔と違って今の子どもたちはからだの成長が早い子も多いと聞いたことがあります。子どもが恥ずかしがったり、親がどうすればいいのか戸惑っていたり......というケースもありそうですね」
「ワコールでは、この時期に母娘でからだの成長やファーストブラのことを話し合う時間を持ってほしいと願っています。そのきっかけづくりとして『初ブラデート』と称し、母娘一緒に初めてのブラを購入することを広めていきたいんです」
「なるほど......。では実際のお母さんと娘さんをモデルに、『初ブラデート』なるものを実際に行ってみてはいかがでしょう?我々がそれを追っかけるというかたちで、啓蒙記事にしてみましょう」
そんなこんなで話がまとまり、某日京都にて、とある親子の「初ブラデート」に密着同行してきました。
お母さんが娘についてのテストをおこなう「テスト編」、実際にファーストブラを買いに行く「購入編」、初ブラ購入後、母娘の「デート編」の3部構成でお届けします!
リアル母娘を
呼んでみた
今回、初ブラデートに協力してくれたSさん親子。娘さんは現在小学校6年生の11歳。(ちなみに、3人兄弟のお姉ちゃん。7歳の弟・5歳の妹さんがいます。)
「いきなり直球ですが、お母さんは、いま娘さんのブラのことで悩んでいますか?」
「うちの子は同学年の子たちに比べて小柄なので、いまは裏打ちのついたキャミソールを着ているんですが、そろそろブラをつけた方がいいのかな......と」
「そういう話は娘さんと話したりするんですか?」
「娘から話してくれるだろうと思っているので、私からは話していません」
「なるほど。では、そんなお母さんにご協力いただきたいことがありまして!」
「はあ...‥、なんでしょうか?」
「ジャカジャカジャ〜ン!抜き打ち!『お母さんは娘のことをどれだけ知っているのか』テスト〜〜!」
お母さんはどれだけ
娘さんのことを知っている?
デートの前にお母さんにはテストを受けてもらいました。内容は、娘さんの学校生活やからだのことに関する問題です。
仲のいい友達、将来の夢、からだの変化や悩み......小さい頃はなんでもお母さんに相談してくれていたのに、だんだん内緒にすることが増えていくお年頃です。
問題は事前に娘さんからもらったアンケート内容をもとに作成しました。
「娘さんから見て、お母さんを一言で言うとどんな人?」
「学校で悩んでいることは何?」
「いま、娘さんはブラが欲しいと思っている?」
日常のことから赤裸々な話まで10問!
さあ、お母さんは娘さんのことをどれだけ知っているでしょうか?
スラスラと書き上げる問題もあれば、ジッと筆が止まるときも。
「難しいですか?」
「思ったより難しいですね。何でも知ってたつもりが、意外と知らないことも多いですねえ......」
「えーっ......なんだろう、この問題、全然わかんない!」
とある問題がどうしても解けず、お母さんが明後日の方向を見つめたまま完全にフリーズ。見かねた娘さんが覗きにきました。
「ハイ、終了〜〜!ここでギブアップということで、採点に移りたいと思います!」
採点結果はいかに!?
意外と知らない娘のコト
20分ほどの回答時間のあと、娘さんによるテストの採点!事前アンケートの内容を確認しながら厳しく(?)採点していきます。
ふだん家では採点される側の娘さん。本日は立場が逆転し、赤ペンを持つと、少しニヤニヤ。
「(小声)どうかな、当たってる......?」
「(小声)体重は当たってたけど、身長は間違ってた」
「OH〜!身長体重は一番わかりやすい初歩問題かと思ったけどなあ!」
結果は......60点!
「思ったよりも間違えてた!」
「あ、でもこれは結構いい点数ですよ」
「6割で上々なんですか?」
「ええ。弊社では小学校4年生以上の女の子とお母さんを対象に『ツボミスクール』という下着教室を開催しているのですが、そこでは娘さんのからだのことはもちろん、仲のいいお友達の名前も、全然知らないというお母さんも多数いらっしゃいます」
「私も子どもの頃を思い返してみると、母親に何でも言う子だったかと言われると、そうじゃなかったかも......」
「ブラに関して、お母さんはテストの前に『娘から話してくれるだろう』と仰っていましたが、娘さんは『お母さんから話してくれると思う』と答えていたんですよね。お互いが言ってくれるはず、と思い込んじゃっている」
「以前、娘が友達のブラの話をしていたから、てっきり大丈夫だと思っていました......」
「こういう認識のすれ違いが大きくなっていくと、『ブラが欲しいけど相談しにくい』とか『ブラをつけなさいと言い出しづらい』とか、母娘のコミュニケーションがうまくいかなくなってしまうんでしょうね」
「そうなんです。娘のバストのサイズを知るのも大切ですが、より注目していただきたいのが、母娘きちんとコミュニケーションを取り合えているかということ」
「なるほど、勉強になりました」
「ブラをつけるタイミングを逃してしまったのか、たまに体操着とか、服の上から乳頭などが浮いてる女の子がいますよね。見かけてしまうと、目のやり場に困るというか。『あーっ!お母様!あーっ!』って複雑な気分になっちゃいます......。買ってあげて!って懇願したくなる」
「そうですね。子どもに関する事件も多発しているので、防犯の意味もこめて、娘さんの変化には気づいてあげたいですね、」
「はじめてのブラはもちろんですけど、その後も母親に相談しにくいことっていっぱい出てきますしねえ。生理とか、彼氏とか......」
「だからこそ、ブラの購入は娘さんと話し合いながら、一緒に買いに行ってほしいと考えています。弊社の調査結果では、一緒にブラを購入した母娘はその後の親子関係も良好という結果が出ています」
はじめてのブラを母娘で
一緒に買うと、
その後の親子関係が
ずっと良好に!
一緒に初ブラを購入した母娘は、その後もいろいろな悩みを相談できる関係に。
「さて、母娘のコミュニケーションの大切さを学んだところで、さっそく『ファーストブラ』を買いにいきましょうか!」
ちなみに、もう一組、別の親子にもテストをしてもらいましたが。結果は50点でした。みんな意外と娘さんのことを知らないのですね!この記事を読んでいる方も、ぜひ今回のテストに挑戦してみてください。
母と娘の関係を探る一般的な問題を集めて、どなたでもチャレンジできるテスト用紙を用意しました。上記ボタンをクリックすればダウンロードできるので、気になるお母さんはぜひ挑戦してみてください!