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【大事な大事な水分補給!】

2015年06月25日 | 栄養士の食事紹介

梅雨に入り、京都はスッキリしない季節が続いていましたが、
最近は晴れの日も多く気温が30度近くなる日も増えてきました。

いよいよ本格的な夏の気配がしてきました。

夏になると怖いのが、
食欲が落ちたり、冷たいものを飲み過ぎたりして胃腸の調子が悪くなったり、
なんだか食事がのどを通らない日がある・・・ことです。
 
そのような状態が続くと、栄養が足りず、疲労が溜まり怪我をしたり、
貧血になってトレーニングをストップしないといけないなど、
長距離選手にとってはマイナスなことが起こりやすい季節です。
 
夏はなぜ他の季節と違い、そのようなことが起こるのでしょう、、、、
 
 それは、、、


    暑い!


        からです!


・・・当たり前のことすぎる!?
 
と、思われるかもしれませんが、
人間の体は、成人で約60%が水分で出来ています。 半分以上が水分です。
ですので、暑くて汗をかき、脱水状態になると、
体内の水分バランスが崩れ、様々な障害が出てくるのです。
 
運動前に水分補給が足りていなかったり、運動中に水分補給が出来なければ
脱水状態が続き、やがて汗は出なくなり、体温はさらに上がります。
 
熱疲労や失神をおこし、悪い時には発熱したり、下痢や嘔吐をすることがあります。
【 熱中症 】という言葉を聞くと思いますが、脱水も大きな原因のひとつです。
 
そして血液にも関係があります。
血液は80%が水分でできているので、汗をかき脱水になると、血液が濃縮されてしまい、ドロドロになります。
 
血液の流れが悪くなると栄養素はもちろん、酸素を身体中に運ぶことは出来なくなってしまいます。
せっかく食べた食事の栄養素も、体の隅々まで運ぶことは出来なくなってしまいます。

 
また、汗は99%が水ですが、その他にも塩分やミネラルなどを多く含むので、
そのバランスが崩れると けいれんを起こすこともあります。 
 
さらに、長距離選手にはとても大切な栄養素、【 鉄分 】も汗から出てしまうので、
汗をなるべく出さないような涼しい服装でトレーニングをすることも大切です。
汗から大切な栄養素を逃すのは もったいないことです!


それでは、脱水は汗をかいた後に水を一気に飲めば解決するのでしょうか?

失った分の水分を一気に飲むと 体液など、体の水分濃度がいきなり薄まるので、
身体はびっくりして逆に余分な水分を体外へ排出するので、身体への吸収が悪くなってしまいます。

ですので、こまめにとることが大切です。

1回で多くても200ml くらいずつが丁度良く、
一気に500ml のペットボトルを半分以上飲む! なんてことはしてはいけません。

また、水やお茶だけではなく、失った塩分やミネラルの入ったスポーツドリンクを
飲むようにすることもポイントです。
失った栄養素を全て補給はできませんが、水やお茶より回復が早くなることがあります。


チームでは走りながら補給できるように入れ物にも工夫しながら補給しています。

2015-6-25-ポカリ.gif


ここまで書いたように、
暑い夏、脱水には危険なことが多くありますが、

【 こまめに、日頃から水分を多めにとることによって、必ず暑さによるストレスに強くなります!】

運動中はもちろん、
起床時やシャワーやお風呂の前後、寝る前など
水分はいつも肌身離さず持つようにしてこまめに水分補給をしていくことが大切ですね。


先日ある選手が、

『実業団の長距離の試合は夕方涼しくなってから競技が始まることが多いけれど、
高校生の時は昼間でも暑さ関係なく試合は走ってたな~。』
と、言っていました。
 
たしかに、高校生の大会は暑い日中の競技時間が多いですが、
その暑い中でもベスト記録を狙って走っているな~と思い出しました。
 
もちろん暑さを甘く見てはいけないので、気温が高すぎる事には 十分注意しなければいけませんが、
暑いからしょうがない、走れない、食べられない、ではなくて、
暑さに慣れる為にどうすればいいか、
そして熱中症や熱疲労を防いだり、ならないよう日々身体をどう回復するかを考えて生活すると
この夏の過ごし方が変わるはずです!
 
パワーアップして秋を迎えられるように、栄養や水分補給の知識も選手に伝えながら
サポートしていきたいと思います。